ペットブームが続くアメリカで、虐待されたペットや飼い主に走っている車から道路に投げ捨てる残虐な行為をする人々を逮捕し、実刑を与えるというペット専用の警察官の実状を追った内容です。
アメリカでも動物虐待を器物損壊事件と同じ取り扱いにしかならないので、ルームメイトが預かっていた犬を靴で殴り殺した逮捕歴のある男でも、懲役3年にしかならないとか・・・。
収入の低い貧困層では、自分の飼い犬を『闘犬』として賭け事の対象にし、負けた犬をその場で殺してしまう人もいるって聞いて、悲しくなりました・・・。
こんなかわいそうな動物を守ろうと日夜奮闘するアニマルポリス達。
彼らは言っていました。
『人間を殺すのも動物を殺すのも、“殺生をする=事件”という意味では同じ。殺された相手が人間ではなく動物だからと言って罪が無い訳では決して無い』と。
本当ですよね。
折角授かった命ですし、人間も動物も、幸せに暮らす権利があるのだと思いました。
また、殺されなくとも飼い主に虐待をされ、保護される動物も多いのだと言っていました。
子犬の時の首輪のまま飼い続けた為、頭部が変形した犬の飼い主には懲役3ヶ月、保護観察3年が言い渡され、同居の女性と喧嘩した腹いせに彼女の飼い犬に熱湯を浴びせて足を怪我を負わせた男性は以前に犯罪歴があった為、懲役3年の実刑判決が出た様です。
こういう風に実刑が科せられることの少ない日本の法律も、改めなくてはいけないのではないかと思いました。
動物愛護法はありますが、1年以下の懲役または100万円以下の罰金刑にしかならず、動物虐待を調べる専門部署が無い為、刑事告訴される事はめったに無いという現状ですし・・・。
飼い主の身勝手な都合で捨てられ、安楽死させられたりもする日本。
ペットを愛している人々が行政に働きかけ、制度改革していかなけらばならないのでしょうね。
日本でも福岡で生後3ヶ月未満の子犬を新しい飼い主に譲る取り込みを紹介していました。
今後10年間で安楽死させられる犬や猫の数を半減させようと取り組みを始めたそうです。
見ていて辛くなる事の多い番組でしたが、アニマルポリスの活動は悲しい事ばかりではないようです。
排水溝に落ちた子猫を助けようと大人1人がやっと入れる狭い排水溝に潜り助けてみたり、飼い主に捨てられたり虐待された犬や猫を集めて、新しい家族を迎えたいと願う人々に無償で引渡し、新しい飼い主さんとの出会いを提供するシェルターがあるって紹介されていたので、嬉しくなりました。
ペットショップやブリーダーから買うのではなく、シェルターから譲り受けるのが当たり前となっているロスアンゼルスの取り組みは素晴らしいですよね。
日本でもこの様な施設が増えるといいのに・・・と願っています。
現状を取材した山●太郎氏も番組の最後に言っていましたがペットを飼っている者として、自分の家族の命を護り、死ぬまで面倒を見るのは当たり前の事ですし、玩具のように飽きたからって捨てたりするのなら、動物を飼う資格は無いのですもの。
今回は殆ど犬の事が放送されていましたが、猫だって同じですよね。
大事な大事な家族達の為に、そして可哀想な動物をこれ以上増やさない為に何が出来るのか考えた夜でした。
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『みんな同じ、生きているから。
1人(1匹)に1つずつ、大切な命。』
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