当時私は、千葉の被災地に住んでいました。
結論から言うと、被災地と言っても私の家は何の被害もありませんでしたが。
ちょっと水道が出にくいぐらいです。
お風呂沸かすのに2時間、洗濯するのに2時間ぐらいかな(笑)
昔の人だったら普通のことかもしれないですね。
でも、同じ市内の人は液状化で大変でした。
私の家からは3つの駅が利用できますが、そのうち最寄駅だけが無事、後の2つの駅は壊滅的でした。
私は当時会社に居ましたが、駅の様子を某サイトで見て、膝から崩れ落ちました。
ポストも、バス停も、何もかも泥に沈んでいたからです。
当時住んでた家は築30年越えのボロ家で、絶対沈んだ…って思ったんです。
だってこれみたら沈んだって思いませんか…?

これ、私の肩の高さぐらいはあるものなんです。
それが、左側は腰の下から膝上ぐらいまでの高さになっています。
家に残してきたぴけぞう。
鳥は体が小さいから、2食抜いたら生きられるかわからない。
いやいや、かごが倒れてるだけならまだいい。本棚につぶされてケージごとぺちゃ…なんて…しゃれにならない。
一人暮らしだった私は、何が何でも今日家に帰らなければと思ったのです。
会社のみんなが「今日は泊まりだねー」なんてのんきなことを言っている間、私一人、どうやって家にかえるかだけを真剣に考えていました。
幸い、父に電話したらすぐつながって、車で迎えに来てもらえることに。
しかも、たまたま姉が同じ最寄駅で仕事だったので、だったら2人まとめて迎えに行くと。
いつ家にたどり着けるかわからないから、迎えが決まってすぐにコンビニで2食分のパンと水を買いました。
のちに、食糧難民になって水もパンもどこにも売ってなかったので、すぐにキープしたのは正解でした。
しかし車での移動は失敗でした。
普通なら1時間で行ける距離を、行きは4時間、帰りは4時間半かかりました。
歩いたほうが若干早かったという。
結果、我が家は傷一つなく、傾きもなく、ピケのケージも倒れることなく、本当に何一つ被害はありませんでした。
同じ市内でもこれだけ被害が違うのか…と驚きました。
翌日、隣町の泥かきボランティアに行きました。
私が担当した家の人は、同じ市内で水が出る家があるなんて知りませんでした。
水もガスも下水も止まっていました。
確か電柱が傾いていたので電気も止まっていたと思います。
本当の悲劇はそれから先でした。
原発の停止による停電です。
これのおかげで、私の市に住む人は1か月、仕事を失いました。
私もその一人です。
しかも当時派遣で掛け持ちの仕事だったのですが、震災の翌々日が最後の勤務の予定でした。
いつ仕事が再開できるかわからない中、ちょっと用事があって職場に行ったんですね。
掲示板に、関西方面のライバル会社からのお見舞いのメッセージがあったんです。
温かい気持ちがうれしくて…
久しぶりに職場に行ったら、いつ再開できるかわからない中、みんなが仕事の準備をしていて…
うれしいやら、何もできない自分が悔しいやら、あふれ出る涙をこらえながら駅まで歩いた記憶があります。
そしてもう一つ大変だったこと。
物資の確保です。
私の住んでいるエリアは水道の復旧が遅れたため、単純に買占めとかいう問題じゃなく、水を使わずに食べられるものが本当に手に入りませんでした。
当時某SNSに日記を残していますが、それを読み返すと本当に混乱していたなと。
私の街はほんと、北陸の被害と比べれば大したことはないです。
でも、学ぶことはたくさんありました。
いざと言う時、動物への援助は二の次になります。
ペットシーツは人間のトイレの代わりになるなんて言われております。
では、室内でやるようにしつけられた犬猫のトイレはどうなるの?って思いませんか?
ペットシーツが援助物資の中に入っていても、全部人間に使われてしまいます。
仕方ないのはわかっていても、シーツじゃないとできない子もいます。
つまり、守れるのは飼い主しかいないと思うのです。
人間の生活がまず大事ですよ。でもわが子はわが子です。同じように大事です。
なので、我が家はベリーとピケのごはんとシーツだけは、常に1か月分を切らさないようにストックしています。
実際に宮城で被災されたかたのブログです。
http://www.unihabitat.jp/blog/2015-03-09/
災害時に備えた、ペットのための準備
http://www.unihabitat.jp/tips/disaster/
防災へのこころがけ
http://www.peppynet.com/camp/09bosai/
迷子になったとき飼い主の特定のために、一緒に写った写真をスマホに入れとくのがいいって。
私も、災害時の備えを見直そうと思います。
まだまだ、復興は完全ではありません。
ヤフージャパンで3.11を検索すると、一人につき10円寄付される仕組みだそうです。
寄付にも意義がありますが、検索し、過去を知り今を知る事も大切なことです。
是非参加してみてください。
http://search.yahoo.co.jp/searchfor311/2015/
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