朝も、昼も、三時のおやつの時間にも。
夜になっても。
時々そういう事はあるのだけれど、去年、車内に閉じ込めてしまったこともあるので、家中の車や、すべての倉庫、物置に閉じ込めてないかみんなで見て回った。
旦那さんは、自転車で家の周りをまわってくれた。
それでも見つからなかった。
2日の朝食後、旦那さんはフラッと外に出て行った。
ゾッチャは部屋でだらだらしていた。
外から戻った旦那さんが部屋に来て言った。
「・・・ニャアが轢かれてた」
信じられない。
「連れてこなきゃ!」 「もう連れてきたよ。」
外に出ると、確かにニャアがしていたピンクの首輪をした猫が。
どうして。
ニャアは車の前に飛び出すようなことなんてしないはず。
でも、ニャアだった。
あまりにも突然のことだった。
ニャアはいつもよりずっと小さく見えた。
寝ていた大学生達も起きてきた。
ギボウシの葉をしきつめた箱にニャアを寝かせた。
痛かったね。お家に帰りたかったね。
やっと帰ってこられたんだよ、ニャア。
庭に咲いている色々な花をニャアの周りに入れた。
ニャアの最後の姿をカメラに収めた。
そこにトラが戻ってきた。
ニャアをみたトラはどうしていいのかわからずオロオロしているように見えた。
鼻をひくひくさせて一生懸命ににおいをかいでいた。

トラちゃん、ママにもう会えなくなるんだよ。
お別れだよ。
白の姿が見えない。
呼んでも出てこない。
「トラちゃん、白ちゃんを呼んできて。」
トラはうろうろしていたけど、どこかへ行ってしまった。
日差しが強いので、ニャアを木陰にうつした。
去年暑い日によくここでミルクを飲んだね。
ニャアが「プッハ~」って美味しそうに飲んでる顔を思い出すよ。
少しして白がトラの後を追いかけて走ってきた。
二人はさっきまでニャアがいた場所に行ってうろうろした。
「白ちゃん、こっち」
白もニャアを見ておろおろしているように見えた、
匂いをかいで箱に一生懸命に体をこすりつけた。

ママとお別れだよ。
白とトラは少し離れた、ニャアが見える場所で座っていた。
午後、義父母も来てくれて家族全員に見守られながら、ニャアを庭に埋葬した。
最後に義父がこんもりと土を盛ってくれて、「ここに何か好きな花でも植えるといいよ」と言ってくれた。
ちょうど前日買ってきた花の苗があった。
どうしてだろう、その中に勿忘草もあった。

勿忘草の花言葉 「私を忘れないで」「真実の愛」
ニャアちゃん、忘れないよ。 忘れられないよ。
ニャアちゃんにもらった、沢山の愛。
ニャアちゃん、ありがとう。 安らかに眠ってね。
沢山のコメント、メッセージありがとうございます。
個別にお返事できなくて申し訳なく思ってます。
ニャアのことを少しでも忘れないように、あと少し、ニャアとのお別れの日記を書きたいと思います。
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