キディとカフェのお話（１）リュックのお散歩番外編

2007年1月28日(日) 894 / 10

リュックは親戚から譲り受けた
由緒正しき（笑）飼い猫でありますが
キディとカフェは、リュックが引き合わせてくれた兄弟猫です。

その日
いつものようにリュックと一緒に
小さな野球場の近くを歩いていると
野球道具などがしまってあるプレハブ小屋の床下から
「にゃあ・・」という声とともに
２匹の仔猫が這い出てきました。
ひどく汚れて、痩せて、お腹だけがぽっこりして
明らかにかなりの栄養不足・・。
近くにおそらく野球をしに来た子供たちがあげたのでしょう
牛乳パックが何個か散らばっていました。

その時、リードを引きずった犬が
「ワンワンっ」とほえながら走ってきたのです。
リュックは背中と尻尾の毛を逆立てて
（ちなみにリュックが尻尾を逆立てるとキタキツネ状態に（笑）
その犬を威嚇。
仔猫たちはリュックの近くでウロウロ・・。
犬が苦手な自分（汗）は、「どうしよう」と焦っていると
「すみませんっ」と言いながら親子連れの犬の飼い主さんが
走ってきて、ようやく犬のリードを確保。
親子連れは、何度も謝りながら、去っていったのでした。

そんな騒ぎがありながら、２匹の仔猫はうちの猫になったので
ありました。

　　　　　　　　　　　　　　うちに来て数日後の２匹

それからは獣医さんに連れて行ったり
ノミの駆除をしたりと・・（たぶんみなさんご存知・・）。

一番覚えているのは
ご飯です。子猫用の離乳食やミルク、ふやかしたカリカリなんかを
あげていたのですが
最初のころは食べるのをやめようとしないことです。
いくらでも食べるんです。夢中で・・。
（そんなに一度に食べなくても・・だいじょうぶだよ・・）
って思いながら、でも考えてみると少なくとも
１週間以上は二人だけで生き抜いてきたのだから

　「食べられるときに食べないと」

って思ってるんだろうなと。
いつまでも食べるのをやめない２匹を見つめながら
不覚にも泣きそうになったのでありました。

　　　　　　　　　　　　　　　まだやせっぽちの２匹