「雪の山形が見てみたい。立石寺なんて大丈夫ですか」
去年の十月ごろ梅干おばちゃんさんから、メッセージをいだきました。
二月なんてムリムリ。
雪になれた私たちでもできれば冬場は一歩でも外に出たくありません。
上から降る雪はいいんです、地面の固まった雪がやっかいなんです。
立石寺付近では一月の厳寒期にゆきだるまこけし祭りというのがありますが、転んで喜んでいるのは子供たちだけです。
せっかく来てもらえるのなら、梅・桜・桃・りんご・桜桃などが次々に咲く四月中旬から桜桃が実る六月末ごろがいいかと。とメッセージを返しました。
込み合うゴールデンウィークと猫親戚のまめおさんが忙しい時期をはずして、梅干さんの都合のいい5月22日から24日に決定しました。
早速、まめおさんのお宅にお邪魔し、夕飯の手料理をごちそうになりながら打ち合わせ。
お料理が上手で手早いんです。コーヒーの淹れかたもとても上手なまめおさん。
あさりと豚肉のパスタ、豆のサラダ、日記でレシピを書いていたかぼちゃとチーズとベーコンを焼いたもの。
夕飯に招いていただくだけでも感激なのに、男の人に料理を作ってもらうなんて、初めて。
夕食後、行程決め。
山寺、クラゲ水族館、銀山、猫の宮・・・
そばも食べたいし、梅干さん、まめおさんの日記に鮎食べたいってコメントしてたね。
予定は立てたもののかなりの移動距離。
まめおさんは道路もよく知っているので、時間を決めないで、その都度変更しながらということで大体、行き先が決まりました。
なんか栞あったほうがいいんじゃない・・・行程を書いていたママンのメモをみたら。
新鮮なかわいい絵がいっぱい。色とりどりの「山形 旅のしおり」を作ってくれました。
いつまでも思い出に残るね。
「おばちゃまさ芋煮ごっつぉすったいんだげんと」
今はシーズンオフで芋煮を出してくれるお店がないので、芋煮は手作り、まめおさん。
この辺で食べているちょっと、変わった素材の料理を私が作りました。
到着当日、会社を休んで朝からワクワク。
まめおさんとママンは午前中仕事なのでメールもできないし、梅干さんは出発の準備で忙しいだろうし。
気持ちを落ち着かせようと、ネコジを見たら・・・
「羊毛ミルキーズ!!!連れてきてくれるんだ!」
も~う、再会が待ち遠しい!
まめおご夫妻と約束の時間。
留守番のダンナに気を使ってもらって高級ビールを買ってきてくれました。
天童市を過ぎたあたりから急に現実味が増してきて、ちょっと緊張してきます。
最近は旅行もいかないし、お客様はほとんど新幹線を利用されるので久々の空港です。
風が強い送迎デッキで今か今かと南の空を見上げていると、飛行機は北から来ました。
到着ロビーに移動し、首を伸ばして待っていると、ビジネスマンに混じり、鮮やかな女性が。
ちょうど今が盛りの香りたつような芍薬色のワンピースに白いサンダル。
梅干味のしば漬けにも見えるし、そういえば、梅干さんから山寺以外はサンダルでもいいですか?というメールがきていたな。
もしかして、山登りのときだけワンピースに運動靴かもしれない・・・
短い間にいろんな思いが錯綜して、取り付かれるように目で後を追うと、芍薬婦人は男子トイレに入っていってしまいました。
その後すぐ、女子の方に入り直しました。
「あの人でなくてよかったね」
まめおさんも同じこと考えていたみたいです。
山形では鮮やかな服や最新ファッションは浮きます。
すぐに本物の梅干おばちゃん登場。
思ったとおり、背の高い、ほっそりした方でした。
初めて聞く関西弁もなんの抵抗もなく、あの日記の文のままだな。と思いました。
やっぱり実在したんだ。
男か女かわかんないみたいなんてご自分でいっていたけど、男じゃなかった。
早速、旅のはじまり♪
ジャカラモガラのそばを通り山寺、立石寺へ。
♪やまでらの、おしょさんは・・・
ネコ虐待のこの和尚、ここの住職と思っていました。
宝珠山 立石寺 天台宗のお寺です。
手前の本堂が根本中堂で薬師様が祀られています。
ここには比叡山から分燈された不滅の法燈があります。
比叡山が織田信長に焼き討ちにされたとき、比叡山の法燈も消えてしまい、ここの分燈を持っていったそうです。
「油断」の語源は不滅の法燈だとか。
地元では亡くなった人を火葬してお骨を拾うとき、歯骨だけは別に小さな骨壷に入れて、山寺の納骨堂に納める習慣があります。
私の父は総入れ歯だったので、あごの骨を入れました。
そして4人は山寺の五大堂をめざしました。
幅も高さも違う石段は千段を越します。
登れるかなぁ。
梅干さん、長い間体調崩していたけど大丈夫かな?
まめおさん、持病の腰痛、大丈夫かな?
ママン、華奢な体で大丈夫かな?
やっぱり、一番大丈夫でないのは私でした。年には勝てない・・・
山寺には奇岩怪石、どうやって文字を書いたのか解らない岩や洞窟などがいっぱいあるんです。興味津々なのですが、それを見ながら階段を登ると目の前がクラクラ、足がガクガク。
まめおさんにお茶を買ってもらい、水分チャージして、
みんなの足をひっぱりながらどうにか登りきることができました。
五大堂で記念撮影。
羊毛ミルキーズ、梅干さんに背負われたぬくもりか、生きているようにあったかい。
下りは達成感で意気揚々。
ここだけの話ですが、山寺は縁切り寺で、地元の若い人は行きません。
次はコタくんに会いに行きます。
山寺から市内までは信号のない、きれいな道路。途中、おもいでぽろぽろの舞台となった地区あったのですが、梅干さんとまめおさんは、大阪都構想の話をしていました。
いろんな人が住んでいる大阪、梅干さんが説明してくれるとよくわかります。
いつもシャーシャーいうコタくん、今回は大丈夫でした。
ちょっと怪訝そうな目で私を見ていました。
コタくんがひとりじめしている大きな部屋、妄想帰省を思い出します。
妄想 → 現実、不思議な感じがしました。
http://www.neko-jirushi.com/user_home/diary/diary_detail-68083-22871.html
続いてちゃめろん家に。
むさくるしいところへようこそいらっしゃいました。
いつも6匹揃うことはないんです。
気むずかしい、ひきこもりの まな も顔を出しました。
さすらいの凸助も鼻をかんで待っていたそうです。
梅干さんに心配してもらっていたヅラポンももう大丈夫でしょ。
もっともっといてほしいのに、チェックインの時間なので、うちを後にして、食材とって、まめお宅へ。
まめお宅で芋煮、その他、地元のもので夕食。
いい牛肉といい醤油で煮た芋煮、おいしかった~。
よく考えれば「はじめまして」なんだよね。
羊毛コタくんとミルちゃん、羊毛ミルキーズ、リオちゃんと記念撮影。
全部私が勝手に作らせていただいたのに、もう他所のところの子の顔しています。
思いを込めて作れば作るほど、手ばなれがいいのです。
それは、大切にしてもらっているということでしょう。
ほんとに感無量、ありがとうございます。
私、カメラを持っていきながら一枚も写真取ってないことに気がつきました。
山寺で使おうと双眼鏡も持っていたんですよ。
二日目はいっぱい撮ろう・・・
家にいたころのタマちゃん、コタくん、ミルちゃん
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