大事な猫たちが病気になったり怪我をしたら、病院に連れて行く。
当たり前のことだし、これからもそうする事に変わりはありません。
ただ、今回のザネリの件で、病院選びの大切さを痛感しました。
まだ猫たちが元気な時点で健康診断なり予防接種なり積極的に受けて、
お医者さんとの信頼関係を築いておく。
それがいざという時、瀬戸際から大切な命を引き戻すための大事なことだと思います。
実は我が家の猫たちは動物病院であまりいい目を見ていません。
以前、我が家は杉並区にあり、そこで初めて猫を飼うことになりました。
ペットショップの売れ残り(返品されたことあり)、ちーすけです。
家に来たばかりのちーすけは、お腹が弱く常に下痢状態な上、膀胱炎も頻繁に併発していて、病院通いは日課のようになっていました。
最初はペットショップ専属の病院に通ってましたが治らないので違う病院へ。
このころのちーすけは病院でもフレンドリーな大人しい子でした。
ところが次の病院で乱暴な扱いを受け、すっかり病院嫌いになってしまいました。
自分が見たときには、飼い主がそばにいるにもかかわらず首根っこをつかんで無理矢理キャリーバッグに突っ込んでいました。
それ以来ちーすけは病院に行くと凶暴化するようになってしまいました…。
当然二度とその病院には行きません。
その次の病院は猫の扱いがとても上手で治療もすばやく適切、今思えばここがいちばん良かったような気がします。
ちーすけの下痢もすっかり治り、膀胱炎の頻度もぐっと下がったのです。
その後、杉並区を離れることになり、現在住んでいる昭島に引っ越してきました。
程なくしてぴりかを保護し、とりあえず近所でいちばん大きな動物病院に行きました。
最初のワクチンは問題無かったのですが、二回目の接種のとき、「三種と五種どちらにしますか?」と聞かれました。
「まだ小さい上に血液検査もしていないけど大丈夫ですか?」と尋ねたら「大丈夫です」と言われ五種を選んでしまいました。
次の日、ぴりかの前足(注射を打った方)が痺れた様に動かなくなり、あわてて病院に行きましたが、注射のせいではないとのこと(注射を打った足なのに?)。
とりあえず様子を見ましょうと言われ、その日は帰りました。
しかし帰ってすぐ激しい痙攣を起こした上、呼吸も荒く、涎を垂らしたまま全く動けなくなりました。
その時点でおそらく生後二ヶ月、私たちは彼女の小さな命をあきらめかけました。
しかしその次の日、奇跡的になんとか回復、ぴりかの生命力に感謝する私たちでした。
(追記)
注射を打ったのは前足ではなく後ろ足でした。
動かなくなったのも後ろ足です。
その後調べてみると、五種混合ワクチンには少なからずアナフィラキシーショックの危険性があることを知りました。
若い先生でしたがリスクなどは知っていたのでしょうか?
その後ちーすけの病気治療でも疑問に思うところがあり(もらった薬で激しい目眩を起こすなど)、私たちは病院を変えることにしました。
ただ、その病院は外科治療に関してはかなりの権威だそうです。
また、年配の先生は非常に良い先生だとも思います。
しかし、その病院はお医者さんの数が多く、診察のたびにコロコロ担当医が変わるため、その病院に通い続けたいと思う気持ちを無くさせました。
そして近所の評判をつてに現在の病院に決めたのです。
しばらくしてコサビとザネリが家族に加わります。
その後、一度駆虫していたにもかかわらずザネリに虫発生。
念のためにと猫四匹分のフロントラインを処方されました。
ところが体質に合わなかったのか、その日の夜、ちーすけに7年ぶりに激しい下痢が再発してしまい、その上薬を垂らした首回りの毛が全部抜け落ちてしまいました。
(他の三匹は平気)
病院に行くと「それはうちで処方したものか」と聞かれ「そうです」と答えると「薬のせいではない」とのこと。
薬の直後に下痢が再発して首回りが禿げてしまったのに、「因果関係」ないんですか?
この場合、薬のせいと考えるのが自然なんじゃないですかね?
もちろんちーすけの虚弱体質を把握していながら安易に薬を使ってしまった自分たちも悪いです。
7年もの長い間下痢は発生していなかったのでつい油断していました…。
薬が合う合わないは誰にでもあると思います。
たまたまその薬が合わないこともあるでしょう。
ある程度は仕方のないことだと思います。
リスクばかりを考えていてはいかなる治療も出来ないでしょう。
私たちが疑念を抱くのは、思う結果が得られなかったとき、何が何でも薬との因果関係を認めようとしない病院の姿勢です。
訴訟などトラブルを考えるのはわからないでもないです。
でも原因を認めない限り治療も次のステップには進めないし、何よりもリスクがあるのなら飼い主にも伝えるべきなのではないでしょうか。
その後ちーすけの下痢は治らなくなってしまい、現在にまで至ります。
以前、子供の時食べていた療法食で少し改善はしましたが…。
思えばこのとき病院を変えていれば、と思います。
この病院、回りの人たちの評判はすごくいいんですよ。
それでつい疑問を持ちながらもずるずるとこの病院に通ってしまいました。
ちーすけの下痢もここで抗生剤を処方されると一時的には治るんです。
でも完治には至らなかった…。
そして三年半後、最悪の一日を迎えてしまいました。
ザネリには本当にすまない気持ちでいっぱいです。
小さな疑問を持ちながらも、あの病院を信用していました。
もちろん良い病院はたくさんあると思うし、ほとんどのお医者さんは命を助けるためにベストを尽くしてくれると信じたいです。
今、私たちはまた別の病院を探しています。
少し遠いですが、一軒、良さそうなところを見つけました。
今度は本当に信頼できる病院であることを願っています。
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