思った通り、血管の細くなっている部分がありました。
枝分かれした先の方の血管なので、様子をみることになり、万一痛みが酷くなったり長引いたりしたときの為に、ニトロが処方されました。
ニトログリセリン!!
オオー、ミステリー小説に出てきたりするアレだな。
変な期待をして、小さな小瓶が渡されるものと思っていたら、錠剤でした。
なんだかガッカリ。
舌の裏側で溶かすようにして使うそうです。
取り合えず自分の状態が分かり、急を要する問題は無さそうだし対処法も分かったので、20年間は元気ですず達といられそうです。
心臓病も遺伝するのですね~。
話は変わって、今、大佛次郎の「猫のいる日々」を読んでいます。
今までこの方の小説を読んだ事がありませんでした。
「猫のいる日々」はエッセイや短編小説を編纂されたもので読みやすく、そしてとても面白いです。
明治30年生まれの人ですから、大正から昭和にかけての猫を取り巻く状況が今とは違っています。
シャム猫が日本に入り始めた頃の話です。
文庫の最初の方に書かれている一文に心惹かれました。
「よく可愛がられていたらしい太って美しい猫が、家に入り込んできて居着いてしまうことがある。帰れるのに帰らないのである。この猫の失踪を深く悲しんでいる飼い主を捨てるのである。」
そういうことが本当にあったなら、それこそが猫の魅力だと思ったのでした。
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