今日は切なく悲しいお話です。
るりちゃんは、私が外猫のご飯やりでしりあったUさんの会社に突然現れました。ご飯を初めてあげてから、3日後に瀕死の状態でUさんの会社を訪ねてきました。
Uさんは急いで会社の方と一緒に近所病院に連れて行き、お医者様に、おそらく3ヶ月以上、まともにご飯を食べておらず、衰弱しきっていると言われました。点滴と注射をし、肛門から出血が止まらないので止血剤を打ちました。あとはこのこの生きる力だと。緑色のきれいな目をした子でるりちゃんと名づけられました。
Uさんから電話を受け、とりあえずるりちゃんはUさんの会社で寝泊りしていること、ご飯を上げても食べず、吐いてしまうこと、お医者様には毎日行って点滴を受けていると聞きました。
夜会社で一人にさせておくのは心配だというので、夜は私の家で預かり、朝、出社時にUさんの会社に連れて行くということになりました。
初日、るりちゃんは私の家に来て、安心したのが寝ていた箱から立ち上がり(それまでは立ち上がることもできなかった)、用意した座布団の上れうれしそうな表情で寝ていました。
でもるりちゃんの姿を見て、今までこんなにやせた猫をみたことがなくショックを隠せませんでした。
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(家で寝ているるりちゃん)
次の日もるりちゃんは家に泊まりましたが、夜中に吐いて、とても苦しそうで、肛門からの出血も止まらず、Uさんに連絡し、私は仕事がどうしても休めなかったので、次の日の朝一番に、Uさんたちが、急いで病院に連れて行きました。そのときのるりちゃんは、昨晩とは違い、とても元気よさそうで、お医者さんにむかって鳴いて、、お座りしてほめられたそうです。
昼間もUさんの会社でご飯を始めて少し口にしてみんな喜んだそう。私も仕事の合間にUさんから話を聞いて安心していました。
その日は金曜日だったので、そのままるりちゃんを週末も家に泊めることにしたので、夕方、迎えに行く前にUさんに電話をして話していたら、急にすぐに来て!、るりちゃんが息をしていないと。急いで駆けつけ、ずっと診てくれていた先生はいなかったので、別の24時間動物病院へ、るりちゃんを抱えてみんなで走りました。そこで、心臓マッサージをしましたが、るりちゃんはそのまま虹の橋を渡りました。
最後の日に、ずっと診てくれた先生やUさんたちに精一杯元気な姿を見せようとがんばっていたのでしょう。
その日、冷たくなったるりちゃんはまた私の家に泊まり、次の日の朝、動物霊園の方に迎えに来ていただきました。亡くなった日を入れて家に泊まったのはたった3日間でしたが、涙が止まりませんでした。
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(虹の橋を渡り、お花に囲まれたるりちゃん)
あとで聞いた話によるとるりちゃんはUさんの会社の向かいに住むおばあさんの猫で、そのおばあさんは引っ越して、その後家が取り壊しになり、るりちゃんは置いていかれたそうです。るりちゃんはおそらく10歳前後。飼い猫が急に外猫になってご飯を見つけて食べるのは難しかったのでしょう。また、調べませんでしたが、何か病気で亡くなったのかもしれません。
病院の先生は。Uさんがるりちゃんを保護してから5日間、毎日点滴&止血剤、注射をしてくれましたが、すべて無料でやってくださいました。Uさんの会社の方もるりちゃんのことを思って、ご飯やお葬式代をカンパしてくれました。
最後の最後で、るりちゃんが心暖かい人たちに見守られて虹の橋を渡れてよかったと思います。
とても安らかな顔で最後を迎えられました。
そして私は決してるりちゃんを忘れません。
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日はるりちゃんのことを思ってすごそうと思います。
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