一年前の今日、ニャアは庭のつる草の中で出産しました。
ニャアが去年の６月２７日突然家に現れて、あっという間にお腹が大きくなりました。
義父が猫嫌いなので、ニャアはいつまでも「庭をうろついてる猫」でした。
赤ちゃんが生まれたらどうしたらいいのか、毎日悩みました。
飼いたいけれど、たぶん無理。
ニャアに対しても、義父は会うたびにカーッとか言って追い払ってましたから。
せめて、生まれてくる子猫たちには里親さんを探して、幸せになってもらいたい、そう願っていました。
ニャアは、義父母がいないときに家の中に入れてはいましたが、出産となるとさすがに家の中は無理がある。せめて安心して出産できるところを、と思いネットで色々見てダンボールにタオルを入れたものをいくつか玄関わきのベランダの床下に設置してみた。
ここなら、雨に当たらずに済むし、ニャアがご飯を食べにくるにしても近いからいいかも、と。
いつの間にか姿が見えなくなったニャア。
いてもたってもいられず、昼ごろ、「ニャア～、ニャア～」と呼んでみるが返事はない。
と、その時、背後から「ギヤァーオゥ！！」と言う叫び声。
振り向くと、ベランダの軒下のつる草が揺れている。
ニャアの足が片方だけ天に向かって突き出ていた。
耳を澄ますとかすかに「・・・ピー・・・ピー・・・」と聞こえる。
１２時４７分。ニャアは、お母さんになりました。
旦那さんに「ニャアがすごい叫び声をあげた。ピーピー聞こえるから、産まれたかも！」とメールをしたら
「にゃあがもし可愛い赤ちゃん産んでたらお母さんの誕生日プレゼントだね」と返ってきました。
９月１１日は、私の誕生日でもあるんです。
もう何年も、何年も猫をさわることができず、ストレスＭＡＸでした。
猫カフェは遠いところにしかないし、子供たちがいるのに一人で遊びに行くわけにもいかない。
庭をパトロールで通るノラ猫を家の中から、こっそり眺めて楽しむ毎日でした。
だけど、ニャアが来て、そして赤ちゃんを産んでくれた。
何匹いるんだろう。見せてくれるかしら。
産後の猫は気が立っていて、危険を感じたりすると子猫をあやめてしまう事もあると聞いたので、その場を静かに離れました。
夕方、スリムになったニャアちゃんは、ご飯を食べに戻ってきました。
赤ちゃんを産んでくれて、ありがとう、ニャアちゃん。
猫神様、ニャアを遣わしてくださってありがとうございます。
今までで一番幸せな誕生日でした。
白ちゃん、トラちゃん、お誕生日おめでとう。
三毛姉妹の花ちゃん、丸ちゃん、元気にしてるかな。お誕生日おめでとう。
君たちは、猫神様からの贈り物。
いつまでも笑顔で過ごしてね。
ぺったん したユーザ
ぺったん
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