TNRの推進、コロニーも多く、良いことずくめのように紹介してきましたが、今回は最大の問題点、
『遺棄』です。
先月のふくねこマルシェが無事終わって燃え尽きたのかしら…(。´Д⊂) やる気が出ない…(。´Д⊂)(。´Д⊂) 仕事がない日は自宅に完全引きこもりでダラダラしてる時に… ウールサッキングするにゃんこ用のベットがあったらいいなぁ~と………ラインが…(笑) 色々色々色々…… 調べて… 検討した
2020年3月20日(金)
ハダさんの日記『人の性は悪なり』のパクリです。
ご本人には了解を取ってあります。
夏はヴァカンスシーズン、
学校は6月初旬(州により異なる)で終了、なんと3ヶ月の夏休み!
登校日はなく、丸々3ヶ月
…これを聞いた母は「我慢強いイタリアのお母さん…」と溜息をつきました。
ローマ郊外であるこの周辺は既に夏休み入り、子供たちの声が響きます。
北イタリアに集中する工場、主な労働力は、6,70年代に職を求めて移住した南部出身者
故郷への執着心は強く、工場が休止する夏は帰省するのが一般的…1ヶ月の休暇
8月第一金曜日、南に向かう夜行列車は特別ダイヤが組まれ、大荷物を運ぶ笑顔の帰省客が駅を埋め
翌土曜日は交通渋滞がニュースのトップを飾ります。
まるで見慣れた日本のお盆やお正月のシーン…
ヨーロッパのヴァカンスといえば、“優雅で贅沢なもの”のイメージが有りますが、
イタリアは、車や電車におみやげや生活用品山積みの帰省が大半です。
1ヶ月に渡る長期の滞在ゆえ、両親亡き後は、滞在先の兄弟家庭とのいざこざも頻繁…。
出発に向けて、ペットのイヌやネコを遺棄することが、非常に多くなります。
全土でイヌ6.800.000匹、 ネコ8.500.000匹が飼われ、
年間50.000匹のイヌ、80.000匹のネコが北中部を中心に遺棄され、、その25−30%が夏場に集中、
6月下旬になると、TVでの遺棄防止キャンペーンが始まります。
Abbandonare gli animali è un reato『動物の遺棄は犯罪です』
1991年制定の法律により、1年の懲役、もしくは1.000から10.000ユーロの罰金
ネットで拾った日本とイタリアの画像です。

殺処分の無いイタリア、遺棄され保護されたイヌやネコはシェルターに収容、新たに里親を探します。
金網越しの憂いを含んだ目、「遺棄は良心の問題である」、とのコピーも。

自動車専用道路等に遺棄(後を追わないように繋がれる事が多い)されるイヌの80%は死亡、
「遺棄は“死刑執行”と同じ」、ということで、首にかけられたロープ
…残虐であるとされる“死刑”は、イタリアには存在しません。
日本の飼い主による保健所持ち込みと、同じ位置になるでしょう。
「ペットを遺棄するなら、親戚を遺棄しろ!」の文字とともに、怒りを表した幼児の顔、
“物言えぬ、こんな子供を遺棄できるか?!“、の問いだと思います。

本物のホームレスの物乞いのごとく、ダンボールに書かれたメッセージは
「7つあると言われるネコの命、せめて1回ぐらいはきちんと生きさせてくれ」。
わんにゃん誰も残すことなく、みんな一緒にヴァカンスに出発。

日本は犯罪性・罰金を強調、イタリアは人間性(良心)に訴えるものが多いような気がします。
ポスターだけでなく、厚生省・警察、複数の愛護団体制作のTVに流れるキャンペーンには、
俳優やサッカー選手等、有名人もノーギャラで愛犬・猫と出演。

ポルノの元トップスター、ロッコ・シフレディ氏も参加、今やごく普通にTVや映画出演
「大勢の女性を誘惑して捨てたけれど、愛犬は一度もない」のコピー、右は“現役時代”。
斜めに構え、上目遣いの流し目での彼の登場には、イタリア全土がニヤリとする、
あまりにも有名なキャラ、インパクトも強烈です。
こういったキャンペーンの成果か、年々遺棄は減少していますが、激減ではありません。
初秋には、シェルターはパンク状態
ヴァカンスから戻るとまた新しい“家族”を迎えるそうです。
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