私が猫に鈴をつける理由

2016年7月19日(火) 618 / 22

犬猫禁止のマンションだったので、せめて学校でと、小学6年生の時飼育委員になりました。
飼育していたのは鶏とうさぎ。
飼育スペースはオスとメスに分かれていましたが、床が土だったので、オスはトンネルを掘ってメスのところへ…
当然、赤ちゃんが生まれます。
そんなだったから、年中子ウサギがいました。
しかも、近親交配だから、たまに手足がない子が産まれたり。
でも、環境がそんなだったのでどうすることもできなかったのです。
学校なので、「じゃあどうにかしましょう」ってすぐにお金が出るわけでもなく。

ある日、生後3週間位の子ウサギが初めて穴から出てきました。
5年生の男子が抱っこしていたのですが、子ウサギがびっくりして、さらにそれに男子がびっくりして、手から離してしまいました。
大興奮してものすごいスピードで逃げまくる子ウサギ。
それに喜んで、ぎゃあぎゃあバカみたいにふざけ踊る小学生男子。
「踏んじゃうからやめて！」
って言ったんですけど…事故は起きました。

うさぎって、急にターンするんですよ。
で…ヒットしちゃいました。小学生男子の足の下敷きになりました。
さっきまで元気だった赤目で真っ白な子ウサギは、口や鼻から血を流して…痙攣して、私の手の中であっという間に亡くなりました。

もっと真剣に注意しなかった私も同罪だと思っています。
当然もう何十年も前の話ですが、このことを忘れない事が、私に科せられた罰だと思っています。

猫に鈴をつける事はストレスになるからよくない、と言います。
それで私も随分悩みました。
でも、鳥も同居してるし脱走や踏まれる事故を考えると、鈴があったほうが我が家はいいなと思いました。
で、今でも鈴をつけているのは、獣医さんが問題ないと書いているのを読んだからです。
http://ilove.cat/ja/5893
『―首輪の鈴は猫にとって不快、と聞いたことがありますが本当ですか？たまに脱走するので分かるようになるべくつけてたいのですが……。
最初は嫌がるかもしれませんが、よほど大きな鈴でなければ慣れるので全く問題ないでしょう。それよりテレビの音や電話の音など人間の生活音のほうが音としてはずっと大きいのでストレスになることがあります。また、鈴はともかく、飼い猫であるならば首輪自体はつけておいた方がいいでしょうね。』

確かにストレスがゼロかと言われたらゼロではないと思います。
人間の聴覚より優れてるのも理解はしています。
でも踏みつけ事故は、猫も不幸だし残された家族も不幸になります。
どちらがよりよい方法かというのは、その家の生活スタイルや方針によって様々じゃないかと思うんです。

なぜこういう日記を書いたかというと、ツイッターで「猫の鈴はストレスになるからやめて」というのを見たからです。
今、歩き始めた人間の1,2歳児にハーネスを付けることが理解されない、というのもよく見るんですが、それと似たようなことじゃないかなと思うんです。
鈴をつけるのは人間の勝手な都合なのかもしれません。
でも、つけないで事故になるのとどっちがいいのか？
絶対大丈夫、私は完璧です、という人ならいいけれど、私はそれを言い切る自信がないです。

その後、飼育小屋はコンクリートで床が埋められて、オスとメスは行き来ができなくなり、不幸な出産はなくなりました。
隣のクラスの担任が動物大好きで、飼育委員の担当をしていたのですが、その先生が私たちの卒業記念品に新しい飼育小屋をと提案してくれたのです。しかもちょっと予算オーバーしたんですけど。
私の担任じゃなかったけど、今でも忘れられない先生です。

補足
普通うさぎに鈴はつけないと思いますが、踏みつけ事故が起きると死んだ動物も残された人間も不幸だよ、という一例を知っていただきたくて書きました。
この件では、ただ悪ふざけしてただけなので、仮にウサギに鈴をつけたとしても事故は起きたと思います。

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