ムシムシ、ジトジトの日本の夏、蚊の発生は避けられないもの…
「日本の夏、キ○チョーの夏」の古〜いキャッチコピーがすぐに浮かぶほど
蚊取り線香は、蚊帳とともに昭和の時代には不可欠なものでした。
イタリアにも渦巻きの蚊取り線香、存在します。
日本のイヌは、蚊が媒介するフィラリア症を避けられないと、かつて聞いたことがあります。
わんこは鎖に繋いだ外飼いが当然の時代のことです。
こちらに来て、ネコにもフィラリア症があることを知り、ビックリ!
私が現在住むのはローマの郊外の田舎町、そしてその田舎部分です。
田舎町の都会部分から転居した直後、蚊の多さには参りましたが、日本の比較ではない
エアコンとは無縁の私の生活、夏場は網戸にして窓を全開、時々入り込むこともあります。
夕方は植え込みや玄関前にもブンブン飛びまくり、夜更けと共に姿は消えるようです。
獣医さんにフィラリア症について相談すると、この周辺では心配する必要はない、
彼は、“患わん”すら診たことがない、と。
水田地区の多い、北部に集中しているそうです。
昔は蚤取粉を使って駆除、舐めたネコはダルそうな様子を見せていました。
今はスポットオンがあって、便利そのもの…
しかし、危険性に対する疑惑は常につきまといます。
慎重に扱っても失敗することはあり、私は15年前、舐めさせてしまいました。
刺激で舌がしびれるようで、ヨダレを垂らしました。
以後、獣医さんに依頼したり、両膝を床につけ、にゃんこを両足の間で抑え、
首と言うよりも、頭部の毛をかき分けて皮膚に押し付けるようにして処置
穴を開けると、私も何か目に衝撃を感じますが
にゃんこは匂いや薬品が皮膚についた瞬間首をすくめ、嫌悪の様子を見せます。
うーうー唸ってもすぐには逃さず、しばらく液だれの様子を見ながら浸透を待ちます。
お外のダッコのできない子には、空腹maxにして目一杯美味しいご飯をがっつかせ、素早く処置。
今は随分いろいろ種類がありますが、私がこちらでネコを飼いはじめた20年前、
存在を知っていたのはノミ・ダニ用のフロントラインのみ。
16年前に、道端で“泣いていた”次男坊を拾ったところ、耳ダニだらけ
かきむしって、耳の後ろにかさぶたができたほどです。
獣医さんの処置薬はかなり滲みるらしく、点耳後は気が狂ったごとく右に左に走りまくる
容器を手にとっただけでダッシュで逃走…途方に暮れました。
偶然雑誌で見かけた当時の新しいスポットオン、
耳ダニにも効き目のあるというstrongholdについて、雑誌を持参して獣医さんに相談
日本では「レボリューション」と呼ばれています。
大半の寄生虫に効き目があるとのことで、保護猫にまず第一に処置されているようですね。
獣医さんは利用経験無し、「いいんじゃない?!」と言う言葉でしたが、一か八か
…効き目はありました。
お外の子たちにも、これを中心に寄生虫対策。
何年か後のある日、獣医さんとの何気ない世間話の最中、驚きの情報がもたらされました。
「strongholdはマダニには効かない」
ええええっ?!
確かに説明書には、マダニは含まれていません。
ネットの情報でも、レボリューションはマダニには効かないとのこと。
私は知らずにマダニ駆除のために使い、3匹中3匹のお外にゃんずからマダニを落としています。
よ~く考えてみると、効果が少し弱いような気がしないでもありません。
つい最近、PANDINAにFrontline Comboを処置したところ、5㎜強程のものは3日で落ちました。
一方strongholdでは、親指の爪ほどの大きなものは3ヶ月ほどかかったような記憶があります。
ヨーロッパには、日本ではほとんど知られていない感染症があります。
「リーシュマニア症」
サンチョウバエに刺されることにより、イヌや人間に感染するもの、ネコは問題ないとのこと。
ローマの野良犬は感染率が非常に高く(治療は可能)、
最近、彼らを治療して譲渡先を探すことに乗り出したシェルターが、ニュースになりました。
サンチョウバエは、画像を探してみると、ハエというよりも蚊に近いものです。
一般的であるという意味では、日本でのフィラリア症的存在のようです。
http://www.cvbd.jp/html/disease/leishmaniosis.html
製薬会社バイエルが、イヌの節足動物媒介性疾患を紹介しています。
危険性の高い地域は赤、イタリアでは「蚊、ダニ、サンチョウバエ」の存在があり
アジアをクリックしてみると、日本はオレンジ色、サンチョウバエも1種生息し
…日本のものは、無害であるようです
ノミ、ダニによる疾患発生が中心のようです。
日本国内での自発生は私の調べた限りは無く、欧州在住経験のあるイヌの輸入による症例が
上がっています。
アウトドアシーズンに先駆け、春からバイエルが頻繁に流すTVCM、
「リーシュマニア症に効くスポットオン」
獣医さんに出向けば必ず貼ってあるポスター…
溢れる“効き目の高い”薬の情報、しかし薬は“諸刃の剣”であることは間違いなし
スポットオン薬剤は、他種との重複使用も可能であるというものの、どのような判断をして良いのやら…
私の獣医さんは、「ネコにマダニの心配は殆ど無い」が持論ですが、私は現実何度も駆除しています。
獣医さんや製薬会社の“声”には弱い一般庶民の私たち…
私自身はイヌやネコ、小鳥からの感染症に関しては無関心、彼らの健康が気になります。
結局は“殺虫剤”、濫用は避けたいもの
ご利用になる際の参考にしていただけたらと、私の経験を書いてみました。
夏本番、連日33-35度まで気温が上がっています。
ここ数日、“寒い”ほどで過ごしやすかったのですが、また暑さが戻ってきています。
ワシャワシャと成長した鉢植えのバジリコ(日本では英語のバジル)
毎日2,3枚葉を使っています。
シソ科の植物だそうで、出てきた花穂はシソそのもの
最近は、時々“赤バジリコ”として、紫のものも見かけるようになりましたが、それこそ“シソ”でした。
花は5mmほどの、釣鐘型の愛らしいものです。
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