中学の歴史の授業で、日独伊は同盟国であると学習しましたが…
ヘタレのイタリア、当初は日独との同盟国として参戦、劣勢が歴然とすると“必殺手のひら返し”
1943年9月、連合国に降伏、そしてあっと驚くドイツへの宣戦布告
1945年4月25日には、既に連合軍占領から開放されています。
「聖母の被昇天の祝日」…マリアが肉体と霊魂を伴って天国に召されたことを祝います。
古代ローマ時代より存在していたそうで、日本では無名ですが、12月8日の「受胎告知の日」、
1月6日の「公現祭」(イエスの誕生祝いを持って駆けつけた当方三賢人の到着の日)と並び
カトリック国では大事な祝日です。
ミラノのお店は、スーパーマーケットも含めてほぼ全部閉店、薬局も…
蒸し暑く息苦しい都会に残される人たち、特に高齢者は不便な生活を強いられます。
…欧州訪問を検討の際は、クリスマス、イースター、そして仏伊西ではこの日を避けるのがベター
前回紹介のお祭りは、この祝日にちなんだもの、金曜日より4日間開催されました。
ハイライトはやはり15日、通常のお祭りは、その土地の守護聖人に感謝を表すもの
しかしこの日のお祭りは、「聖母の被昇天」にちなむということで、主役は聖母
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わが町にある聖母像、天を仰ぎ海に向かって両手を広げている…中世以前の、典型的な祈りのポーズ
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教会でのミサを終え、18時出発(予定)の宗教的行列…夏祭りのハイライトです。
両側に出店が並び、落花生の皮をこぼしながら、道幅いっぱいに歩くような人ばかり
撮影しやすい場所を確保したものの、ここで間違いなかったよな、と自問自答^^;
まずは“露払い”の警備の車が出動、行儀の悪いイタリア人も、道の両側におとなしく整列
十字架、スカウト、お祭りに欠かせない鼓笛隊、聖職者が歩を進めます。
鼓笛隊の吹奏する音楽は、『ゴッドファーザー』に流れるような、物悲しいものでビックリ!
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中心は、丸々太った少年が持つイエスが磔となった十字架、海軍女性兵士の持つ花輪、
そして水兵に運ばれる白い花で飾られた聖母像
スピーカから流れる聖職者の声に合唱する多くの信者が後に続き、外海に近い埠頭まで行列は続きます。
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十字架、花輪、聖母像を漁船に積み込み(左)、外海へ…右は護衛のカラビニエーリ(警察隊)の船
海に沈んだ御霊のために花輪を投じ、漁師の活動のご加護を祈ります。
何処の村祭りも、この宗教的行列がハイライトですが、海に出るのは海沿いの街ならではのもの。
出港を見るのは私にとって初めて、スタンバイする場所を間違え、
かなり遠く逆光の中ですが、多くの人も私の周りでアシスト、
向きを変えた船の一段高い部分先頭、両腕を広げた聖母像の姿がうっすらと見えます。
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外海をゆっくり航海、
ライトアップされた教会…20年以上住んでいて、初めて見たもの…に戻るのは20時30分
…撮影はほぼ同時刻の前夜
この時間帯から人出は増えるもようで、23時30分までイヴェントは続きます。
まだまだ暑い夏日は続きますが、15日を過ぎると気分は下降気味…秋に向かいます。
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