目が覚めて次に目の中に入ってきたのは、パソコンのモニターが「信号がありません」みたいな事を表示したこと。
T「は?なにが起こった?!?!」
電気をつけてみると、ささはいる。廊下に出て様子をうかがうが、雨も降っていなければ、雷もなっていない。廊下に置いた段ボールがずれていたぐらい。トイレの方も見に行っても、別に異常はない。
T「あれ?大和がいない!?」
ベッドの下をのぞき込んでもいない。呼べでも答えず、ますます「???」
T「ねえささ、大和は?」
と、様子を見るとささがなにやら臨戦態勢。背中の毛が逆立ち、尾は3倍ぐらいに膨らみ、猫背がより猫背で足音を立てないように、一歩一歩の音をかみ殺すように歩いている。
だいたいささの視線の方向を見れば「なにか」がいると思っているので、視線を追うとテレビの方。
T「どれどれ...」
と、テレビの後ろをのぞき込むと、これまた臨戦態勢中の大和がいた。
T「どうしたの?」
と、声を出したから大変。ますます臨戦態勢の緊張感が一気に張り詰めてくのが、手に取るようにわかり...とーちゃんもなぜか、抜き足差し足忍び足。
パソコンから伸びたモニターケーブルは完全に抜け落ち、
T「ケンカか?」
と思ったが、その空気感ではなさそう。
ゆっくり部屋の中の『異常な』もしくは『変わったところ』を探してみた。すると、破れにくい障子に突進したらしく、はがれていた。
両面テープで貼るのだから、ちっとやそっとでははがれないはずが、はがれていたと言うことは、ちっとやそっとの事ではない事がおこったみたい。この障子紙に突進した音が、雷のような音だったようです。隣の紙を叩いてみたら同じような音がしたので。
T「ここはさぁ、通れないんだから無理して通ろうとすると脳しんとうおこすよ、気をつけな...。でも、どっちに言えばいいのだ?」
Y「うん、わかったよ。」
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深夜にそんなこんながあってか、朝食後、ぐったり寝る二人...。
T「はいはい、日曜日でも、仕事に行ってきますわ。寝てなはれ。」
=補足します=
おそらく、大きな音がしたので臨戦態勢になったものと、推測しています。それに、どちらが突っ込んでいったかは、定かでありません。
ただ、大和は『のれん』の場所を把握しているようですが、ささは、たまに間違えて突っ込んでいるのでおそらくささでないかと考えています。
以前、少し開いた障子にささが突っ込んでいき外した現場を見たのですが、くら~っとした表情をしていました。もしかしたら、破れてくれた方が良いのかも知れません。
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