東方の三賢人がイエスの誕生祝いを持参した日、祝日です。
この日を最後に、12月8日の“受胎告知”に始まったクリスマスシーズンが終わり、飾り付けを片付けます。
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物置き行を待つ我が家の細やかな飾り付け、左上の緑の色あせたプラのリースは20年以上の年季物
リースという習慣はなく、当時は斬新なもので、雨ざらし日晒しで門に飾っています。
50%OFFになった、クリスマスのお菓子パネットーネのミニ版
5日の夜、箒に乗った老婆(befana)が空を飛び、良い子には甘いお菓子を、悪い子には石炭を
暖炉や窓際に吊るした靴下に入れて去っていく…
「befanaがすべての楽しみを持ち去っていく」と言われます。
私のHPの画像も、クリスマスより次の“お祭り”カルネヴァーレヴァージョンに変更
…ヴェネツィアで撮影したマスク
befanaが持ち込んだのか、強烈なモスクワからの寒波に襲われているイタリア、ローマの最低気温も-4度
降雪は無いものの、強い北風が吹いていて、寒い寒い。
中南部を中心に異常な降雪があり、8人の死亡者も…地震被災地も、寒さに震えています。
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窓からの景色、今日は曇りで見えにくいですが、ここから50kmほどのカステリロマーニの丘陵の後方
イタリア半島背骨に当たるアペンニーノ山脈、雪をかぶった様子がうっすら見えます。
地震の被災地は、この山脈の麓に集中。
午後より、雪が降り始めました。
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http://www.lastampa.it/2017/01/07/societa/lazampa/cane-cani/maltempo-a-campobasso-task-force-salva-oltre-cani-del-canile-di-santo-stefano-sFs6uktX1Ocq9uhVWQb2PL/pagina.html
ローマより南にあるカンポバッソの、雪に閉ざされた犬シェルター…一般的に郊外にあります。
48時間以上飲まず食わずの収容犬のために、深い雪の中、なんとかたどり着こうとするボラさん。
除雪とフード、毛布の提供のアピールが行われています。
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その後状況が改善、市が除雪作業に集中、シェルターへのアクセスが確保され
300頭以上の犬は、餓死を逃れることができました。
こんな寒さは特別、常にあるわけではありません。
毛皮が必要な土地は地球上では僅か、最近日本でも毛皮に反対する運動が目につくようになりました。
イタリア最大の動物愛護団体LAV(生体実験反対連盟)によれば、
年間8000万頭の動物が、毛皮採取のために繁殖されているとのこと。
つい先日、新潟では日本最後のミンク養殖場が閉鎖されました。
「1/9(月祝)毛皮にさよなら!名古屋パレード2017」
https://twitter.com/archubu?lang=ja
それから動物愛護団体PEACE(Put an End to Animal Cruelty and Exploitationの略
…動物の虐待や悪用に終止符を打つ、でしょうか)が行動を起こしています。
『【家庭用品品質表示法関連パブコメ】毛皮に表示義務の意見を!』
http://animals-peace.net/fur-and-fashion/katei-publiccomment.html?utm_content=buffer6f3b0&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer
1月20日まで、家庭用品品質表示法施行規則および品質表示規程について
パブリックコメントが行われています。
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画像は↑サイトより拝借です。
毛皮=高級品と言ったイメージが、少々年齢の高い(私の)世代にはあると思います。
しかし、冬用のジャケットのフードや襟や袖口、バッグへの飾りとしてついた小さな毛皮
最近はフェイクファーも少なくないようですが、本物の毛皮がまだまだ使われています。
どんな動物の毛皮であるのか…私はかつて、考えたこともありませんでした。
表示は少ないです。
動物の権利を守る活動の盛んなイタリアでも、表示は曖昧、実際私が見た例として
cane di montagna山犬、cane da allevamento養殖犬、と訳せます。
そして、格安値段の場合、殆どは中国製
以下、極力婉曲な文章表現を用いていますが、苦手な方はここでストップ!
画像はありませんが、ご自分の責任での選択をお願い致します。
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15年ほど前、まだネットを利用しておらず、夕刻の全年齢対象の教養TV番組を“ながら見”していました。
中の一つのドキュメンタリー、中国での毛皮市場について…
“良識に沿って”、動画の放映は無し、
収録した取材者によれば、中国山間部極貧農村地区でのこと
農民が、かごに入れた生きた動物をずらりと並べ、買い手は歩きながら毛色をもとに選別
…毛皮の代表とされるウサギだけでなく、犬や猫もです。
このあとの行為の説明は省略、しかしそのドキュメンタリーのタイトルは『盗まれた毛皮』
私自身も見たことはありませんが、ネットには動画が出回っているとのこと…日本語サイトの情報
最近、中国では海外への毛皮輸出が増大、1日3-50000頭、年間1800万頭の犬が屠殺され、
バッグ等のアクセサリーや、ぬいぐるみ、そして食用になります。
大半は野良犬、しかし家庭から盗まれる犬もあるとか
毛皮の95%は輸出、1000万ユーロの大ビジネスです。
ファッション大国イタリアにも、日本にもこの毛皮は入ってきています。
欧州の愛護団体の懸命な活動の結果、
Animal Eqalityの告発により、2013年10月、33の犬(猫)毛皮市場、1つの肉市場が閉鎖されました。
最近は日本語情報もあり、「中国、毛皮」でググれば、どんなものであるのか、
全文を読むまでもなくご想像いただけます。
私が知ったドキュメンタリーは、あくまでも貧しさゆえのものでしたが、様変わりしているようです。
小さな我々個人ができる唯一のこと…現実を知ることです。
人間のエゴのため、小さな命が、必要のない飾りのために奪われる…
知っていれば、拒否する人も増えるのではないでしょうか?
私はその一人です。
PEACE主催のパブコメ、私も参加するつもりです。
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