場合によってはお迎えもありかと考えたのですが。
お世話をする人に怪我を負わせ、ケージ越しに離れた場所からのシャッター音にすら、物凄い勢いで威嚇。
これ、修行中ですの?。
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トラだってもう少し平和。
この子は、あるサイトで「里親募集」されていたので、私の前にも、何人も会いにきた人はいたそうですが、掲載されていた内容と現実とのギャップに、全員即断でお断りになったのだとか。
人間に慣れていないだけなら、時間をかけて慣らすことは可能です。
おすかる様だって、最初は人懐こいとは言えない子だったし、嘗て我が家には家庭内野良どころか、人間に抱っこされるだけで肉球が汗ビッショリになり震え出すような子さえいましたから。
でも、この子は人間だけではなく、動物にも怪我をさせるレベルの行動が伴ってしまう威嚇です。
猫同士が流血沙汰になる可能性があるようでは、残念ながら我が家には迎える事は難しいです。
(この時点で血液検査は未実施でした。)
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人懐こいチーターはキリンやシマウマとも仲良し。
でも、これって、猫が悪いわけではないのです。
長い間、無責任に餌だけを与える人から糧だけをもらい、懐かない事を理由に外に放置されたまま、妊娠→堕胎です。
オス猫に追われたり恐ろしい思いもしたでしょう。
挙句、唐突に捕獲され、保護してくれるわけでもなく、病院に連れて行かれ「懐かないから飼わない」と、一度もおうちに入れてもらえないまま、今度はボランティアに丸投げする為、移動です。
これでは人間を信じろと言う方が無理ですよね。
私が会いに行った時点では、風が吹いても威嚇するのではないかと言うほど怯え、他の動物の声や匂いがするであろう部屋の一角で、目の前を横切る全てに威嚇を繰り返しているような状態でした。
震えながら。
私はこの子が凶暴な子だとは思いません。
後先を考えない人間の身勝手に振り回されて、心が衰弱してしまっただけだと思います。
相当な時間は要するかも知れないけれど、愛情を注いで、もう他所にたらい回ししない飼い主さんに巡り会えれば、きっと変われるはず。
お迎えしてあげられなかった自分にそう言い聞かせるしかありませんでした。
そうは思っても、ケージの中で暗い目をした子が忘れられず、その日は残りの仕事はパスして動物園で閉園時間まで過ごしました。
この子たちも、捕獲された当時はあの子と同じ目をしていたのでしょうか。
でも今は、飼育員さんを信頼して名前を呼ばれればトコトコと後をついて、寝室に戻って行く。
野生動物でさえ、人間との信頼関係は構築できるんですよね。
ため息をつく私に、退屈しきった平日のオカピが大サービスのどアップで近寄ってきました。
これって、臆病な動物じゃなかったっけ?。
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「今日はギャラリー少ないから特別なの。」
------------ここまでが4月に書いた分-------------
この日記を書いた時点では里親が決まっていませんでした。
募集の妨げになってはと、ボツにする予定で下書きにいれたままでしたが、昨日からの騒ぎを見て、真実は書くべきと思った次第です。
まず、この話は里親が決定して、めでたしめでたしてはなかったのですか?。
前述の人馴れ含め、猫の年齢や性格の表記に偽りがあり、血液検査の結果FIVであった事。
餌やりは知人ではなく、身内だった事。
これら全て、当初は無かった情報です。
他人を責めるなら、何故、小出しにした偽りの情報を消す必要があるのでしょう。
里親を希望したのは友人なので、実際に猫を見た立場として、全ての事情を受け入れ里親になる事は相当な覚悟が必要な事や、遠方への異動について懸念する旨を伝えたけれど、本人の里親になる意思が固く、反対はしきれませんでした。
そこまでの覚悟があるならば。と、協力を申し出た方も何人かおられました。
預かりさん、看護師さん、怪我をした人は誰も謝罪など要求していないし、里親さんも大きなケージを購入するなど、準備は進めていたはずです。
度々、悪く書かれる餌やりをしていた捕獲者のお母様すら、(私はもしも元親が存在するのなら、この餌やりさんだと思います。)預かりさんに謝罪し、全ての権利を放棄し、一任する事に同意していたはずです。
皆、猫の事を考えて、導きだした結論だと思います。
捕まえただけの人が一存で暴走し、リリース予定だった猫を遠くの預かりさん宅に連れて行き、自分が出入り出来ない里親宅は嫌だと駄々を捏ねているようにしか、私には見えませんでした。
猫がかわいいから、手放したくないから。
人間側の都合ではなく、最初から猫ありきで考えていれば、不要なトラブルも猫への負担も軽減できたのではないでしょうか。
本当に猫の事を考えるなら、今更の里親への金銭要求や、預かり宅の脅し(盗みに入る等)などなさらず、今後の展望を含めた正直な気持ちを整理して、理解を得る努力をすれば良いのです。
誰のせいでもなく、自分自身の事として、猫と向き合うべきです。
そして、誰が飼う事になったとしでも、責任をもって、最後まで飼い続けてください。
時間をかけて向き合うことで、心を治してあげてください。
これが、この猫に関わった全ての人の想いです。
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