「みゃう、みゃう! しゃー!」
なんだ、ちゃんと猫らしい鳴き声が出るじゃん?ふむふむ・・・多少びくついているけど、大した威嚇は無いかな?
「みゃう~ぅ~ぉ~ぅ~」
みゃうからの少し唸り。
カリカリ&お薬トッピングとお水をどうぞ~
さすがに4日目、ご飯をくれるのはこの人しかいないと悟り始めたようね。
怖がらせても可愛そうなので、カメラはやめておこう。
旦那さんが昨日から腰が痛くて、ロキソニンテープを貼ったり、何やかやしてたら猫屋敷に行くのが9時半を過ぎちゃった。
「おはようございま~す」
いつものように声をかけながらお庭へ入っていく。
ギクッ! 猫の棚の前に男の人が。
旦那様ね? 想定よりの早めの遭遇にドキドキ・・・
「あ、おはようございます、いつも猫ちゃん見せてもらっててすみません」
「・・あ、いやいや・・・」
ん?少しにっこりしてくれたかな?
「可愛いですよね~チビ猫もどんどん大きくなって」

玄関から伸びてる細いビニールホース。
酸素を吸いながらも、ここまで猫を見に来たんだね。
旦那様、そろり、そろりと壁伝いに家の中に戻る。
せっかく見てたのに、邪魔しちゃったかな。
でも、いきなり嫌味なことを言われないだけマシかな?
「ママ~、チビちゃんの顔、拭かせてもらうね」断りを入れてからチビ猫の顔を拭き拭き~♪

だんだんと可愛くなってるじゃない。
三毛ちゃん、わりとシャー言う。ここの人にもそうらしい。

三毛の箱の中にチビが入っていくのを捕まえたけど、目の前に手が近づいてもシャー言わなかった。
いい加減毎日見てるから、覚えてくれたかな?
そろそろクリチューとか投入しちゃおうかなぁ。
隣に奥様が来て言う。
「この茶色い雄がさ、三毛に近寄っちゃってさ、そんなことしてたらまた増えちゃうさね?」
ふ~む、三毛はどこかで産んだみたいだけど、子供を連れてきていない。
みんなダメだったのかな?
一番先に警戒心御強いこの子を避妊しないとだね。
「そうですね~、避妊しないと大変ですよね?ボランティアしてる獣医さんだと安いし、今は市からの助成金が出ますしね」
「へ~、助成金が出るんかい。」
「4月から始めていて、予算が終わるまで見たいですよ、去年はうちの子が秋にして申請に行ったら間に合いましたけど。冬とかになると終わっちゃうらしいですね。よかったら、代わりに連れて行ったりしますよ?」
「そうか~い・・・」
まだはっきりした反応じゃないけど、絶対反対!的な雰囲気じゃないな。
「今朝さ、ここんところ草をむしったら、みんなむしっちゃって、花までむしったって怒られちゃってさ。」
たしか猫じゃらしの中にピンクのゼフィランサスが二株咲いてたよね。
あ~~~・・・むしった草の山の上にピンクの花が二輪・・・かなり大雑把な奥様だなぁ。
それでも、振り向くとキュウリを三本入ったビニール袋を持っている。
「前んところのキュウリやさんがさ、美味しいから毎年頼んでるんさ、今年も電話して持ってきてもらったから、持って行って。」
わざわざ買ったキュウリをいただいてしまった。気を遣ってもらって悪いですね。
沢山いただけば、こちらが猫を病院に連れて行っても「いつもいろいろいただいてるから、お互い様ですよ~」ができるから、無理のない程度にいただきますよ。
それにしても、生産者を呼びつけてキュウリを買うんだ~すごいな。
「昨日、ちょっとうまく写真撮れなかったから、また撮らせてください」
「うちもさ、先代のミーちゃんて猫んときはさ、バカチョンカメラでよ~く写真撮ったりしたんだけどねぇ。今は全然撮らなくなっちゃたよねぇ、ありがとうねぇ」
猫に名前も付けないで次々にネコが変わっていくんじゃなくて、ちゃんと猫に名前を付けるような飼い方をしてほしい。
可愛い写真が撮れたら、プリントしてミニアルバムにして持って来よう。

きっと家族写真とかもないよね。
歳とると面倒になるし、体が悪いと旅行もできないんだろうし、デジカメの必要もないんだろうなぁ。
いつか「旦那さんと子猫~」の写真を撮れることを目標としよう。
「さわるな!キケン!」のチーちゃん、かなりでかい。

もし何らかの拍子にこの子が放牧されたら、かなり恐ろしいことになりそうだな・・・
この子にも何か貢ごうかなぁ。
最近のコメント