ここにくると彼らの姿が陽炎のようにうかぶ
冬だというのに
ぼくを追いかけるように遊ぶ陽炎の彼ら
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今はもうだれもいない
彼らは穏やかな公園に暮らしていた
もちろん
すきでここにいるわけではなかった
それぞれに
それぞれのキズを負わされてここに生きていた
でしゃばらず
ただ公園の片隅で生きてきた
この子達は全てもうここにいない
生きているのか
亡くなっているのかも定かではない
ただ明言できること
彼らは生き地獄を味わっているか
味わったかのどちらかであること
あるとき
ここの公園で猫を気にしてくれた初老の男性から
早朝緊迫した声で携帯に電話があった
「今公園にきたが猫たちがまったくいない」
「近くに怪しい車が止まってる」
「まだ暗いうちに猫捕りが来ていたそうだ」
ぼくはいそいで車を飛ばした
片道1時間の道のりははてしなく遠くて永く
悔しさに震えながら飛ばした
ぼくが公園についた頃
すでにおそかった
早朝足元に群がりついてくる
初老の男性はただ呆然と広場の真ん中にたたずんでいた
猫たちの姿は見えなかった
くやしくて
そして自分自身の無能さが情けなくて
立っていられないほど涙が出た
枯れるほど涙が出た
怪しい車の所有者がわかり
猫捕りをしている目撃者もいた
この所有者が猫を実験に売っていることもわかった
ただ物証は何一つなかった
警察に被害届けを出しに行ったが
いろいろな理由をつけられて門前払いだった
それでも
つてを利用して何とか提出までにこぎつけた
でも捜査は進まなかった
毎週
毎週様子を聞きにくるぼくをみて
あからさまに「またきたのか あんたはよっぽど
暇なんだな」と悪態をつかれるようになった
なんども
なんども取り下げるように圧力がかかった・・・・・
一刻も早くしなくてはいけないことに
莫大な時間がかかった
結局だれひとり救えなかった
今もこの公園にいくと震えがとまらない
何ヶ月かは猫1匹もいなかったのに
また
捨てられた
初老の男性と必死に保護して
必死に里親さんを探した
でも追いつかないくらいに捨てられてゆく
なんにも
変わらないし変えられない
少しの救いは
こんなぼくらを見て
「どこにでもあることだから」
「なにをやっても無駄」といってごまかしてきた人が
捨てれる現場をみて意見したり
知人を頼って里親さんをさがしてくれるようになったこと
・・・・・・・・・・・・・・・
今も
ここに限らず日本のありとあらゆるところで
猫捕り
里親サギ
そして虐待がある
どうか自分に降りかかっていないことと見過ごさないで
ほしい
世論は「虐待」という罪を決して許してはいけない
決して軽くは見てほしくはない
いや
見てはいけない
またいまも「虐待」にたちむかう動きがある
どうか協力してあげてほしい
できることから・・・・・まづは第一歩
ぼくの身体の涙はそろそろ枯れる
もう二度と
もう二度とこんな悲しみは味わいたくなく
もう二度と
この地獄を彼らに与えてはいけないと
愚かなぼくは思う
WEB署名はコチラから
http://nekohito.org/tangan/tangan.html
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嘆願書の郵送は下記まで
嘆願書送付先
〒960-8165 福島県福島市吉倉字名倉115-1
有限責任中間法人SORA 宛
締め切りは1月15日です。
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