それは宗教の違いによるものです。
538年に仏教が伝来し、日本人の動物観は強く仏教の影響を受けました。
古代インドに起源を持つ東洋の宗教には、共通して霊魂不滅や輪廻転生の思想があります。
仏教の輪廻転生の考え方では、衆生(命あるもの)の肉体は滅んでも、魂は別の体に移って、輪廻が回るように果てしなく生死を重ねていきます。
そしてこの連続には因果応報の関係があり、前世の業によって現世に生を受け、現世の業によって来世に業を受けます。
(「生まれかわり」というのはこのことですね)
仏教ではこのような生死を繰り返す世界を地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天の六道に分けました。
人も現世における業と煩悩の結果として地獄、餓鬼、畜生などの世界に堕ちることも避けられず、動物と人は共通の魂を持っていて、人と動物の間には連続性があると考えるのです。
日本の昔話では僧に化けたタヌキや美女に化けたツルなど、動物が人間に化けた話が多くありますよね^^
動物と人は同格とされてきました。
仏教には全ての生き物を殺してはなたいという戒律、不殺生戒があります。四国巡礼のお遍路さんは鈴のついた杖を鳴らしながら歩くのは、誤って動物を踏みつけないようにと言われています。
仏教は農耕民族である日本によく根付き、その影響で日本では動物を人の財産ではなく、動物それ自体を命あるものとして道徳的に取り扱うようになりました。
それが今の「ペットは家族の一員」という考え方になったのです。
それに対し外国(西洋)では、動物が人に化ける話はほとんどありません。
「赤ずきん」を例にとってみましょう。
オオカミはおばあさんのマネをしただけです。
逆に魔法で動物の姿を変えられてしまう王子や王女などが登場する話は数多くあります。
外国(西洋)では人と動物の間に連続性はなく、動物が人に変わることはほとんどありません。
人が動物に変えられるのは、おとしめられ、堕落させられたのであって、動物と人と間には超えることの出来ない障壁があり、動物に対する優位性は動かしがたいものがあります。
それが「ペットはペット」という考え方に繋がるのです。
尚、このお話は竜ノ介がお送りしました(爆)

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~おまけ~
先日うちの店長が北海道に会議に行ってきてのお土産。

噂の「じゃがポックル」!
チャムりんさんオススメの一品。チャムりんさん、うまかったど~!
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