これは、熊本の神社の神事での馬の扱いがニュースになった時、友のみで紹介したもののリメイクです。
トスカーナ州の古い街・シエナにある美しいカンポ広場で、1200年代から開催される、
PALIOパリオと呼ばれる“競馬”があります。
palioとは勝者に贈られる“賞品”、ここでは聖母の御旗がpalioとなります。
https://www.ilpalio.org/
公式HP、かなり怪しげな日本語もあります。
Photo Galleryで見られるのは、レースの前に繰り広げられる、息を呑むほどの中世絵巻…
『ロミオとジュリエット』のような色鮮やかな伝統的衣装に身を包み、
参加地区の旗を操る旗手が、鮮やかな腕前を見せるパレードは、タイムスリップしたようです。
4頭の白い牛の引く荷車に載ったのがpalio。
HPには、1600年代からの勝者のリストも…
カンポ広場…
13世紀以降、コムーネの成立によりイタリア諸都市における政治の中心がドゥオーモから市庁舎に移るようになってからの広場の特徴として、規則的なデザインが挙げられるが、カンポ広場もこれに漏れない。
景観を維持するため建築に関しては都市条例によって特に厳しく規制が行われ、専門の役人「装飾監督官」の管理のもと建物の高さ・幅、窓や扉の形、さらには素材に至るまで細かな規定に従って作られた。またそれらの適用は公共建築はもちろん、市庁舎や日々整備される広場の街並みにバランスがとれた建築であるよう広場の周囲を囲む私人のパラッツォにまで広く及び、現在ではその構造の完全さが世界的に評価されている。
ーWikipedia
radiosienatv.itより拝借の、パリオ時の広場の様子
7月2日と8月16日の年2回開催、国営放送でも中継され、イタリアが世界に誇る伝統行事
各国王族、トップ政治家等VIPも観覧…映画も撮影され、ジェームス・ボンド、ダニエル・クレイグ氏も
街をあげてのコントラーダ(地区)の対抗戦、各地区代表を出し、裸馬に乗り広場を3周1000m、
90秒にも満たないレース
初期には一種の闘牛が行われていたようですが、トスカーナ大公の命で禁止(ルネッサンス期)、
かつては、水牛やロバで行われていたレース
馬になっても、昔はこんなスマートな種ではないはず…
小さな広場を全速力で走らせるため、カーブで壁に激突、
崩れ落ち、立ち上がってもびっこを引く馬を、私のような一般人がTVで目にする_| ̄|○ il||li
騎手は気になりません、好きでやっているのだから
骨折した場合ほぼ殺処分、『硝子の脚』と呼ばれる競走馬の細い脚、3本以下で体を支えることは困難、
日本競馬界、超有名馬を種馬として治療したこともありますが、ごくごくマレです。
伝統にこだわるならば、昔のようにロバや農耕馬でやればいい…私の気持ち
薬物使用の声もあり、愛護団体から『虐待』の声が度々上がり、防護壁も設置
↑の画像、中央左端白い部分が防護壁、F1レースと同素材が使われています。
10月20日、特別パリオが行われました…第一次世界大戦終結100年記念
落馬者続出、1頭Raolは転倒、明らかに骨折
これが見られる動画はあえて外しましたが、『palio、Raol』でググれば、痛々しい様子が上がっています
「年2回で十分ではないのか?」
怪我を知った、アニマリスト寄りのジャーナリストの当日のTweet
そして一昨日、殺処分となりました。
2000年より、俊足の純血サラブレッドは禁止、リスクを低くしていたはず
…ということは、過去は使用していた?(゜-゜)
以前よりアニマリストより反対の声があった、“伝統ある”パリオ
砂を入れての急場ごしらえの石畳の広場の馬場、痩身で足の早いアラブ種、麻薬の使用も疑われる…
「パリオは馬を愛するって? ペドフィロが子供を愛するのと同じこと」
「伝統だって? 国の恥!」
こんなポスターも、シエナのカンポ広場近くに貼られました。
https://www.change.org/p/basta-palio-di-siena?signed=true
1970年より約50頭が死亡=殺処分してきたパリオ、
廃止を求める署名活動を、↑のジャーナリストが立ち上げました。
私が賛同したときは7000少々、署名数はみるみるうちに伸び、24時間で10000を超え
私が寝ている間にも伸び続け、現在18000、拡散によりこれからもっと伸びるでしょう…
自国の歴史・文化や伝統を愛し誇るイタリア人、
しかし彼らの目にも、現代には『不適当』と映るようです。
相変わらず時々見かける、避妊去勢手術拒否…数少ない男性ユーザーに多いようにお見受けします。
また、里親募集に出てくる大人猫さんにも、未手術が決して少なくない
しかし、室内飼いで、本能を無理やり抑え込まれて生きて行くことを、どのように考えているのか…
どのように生きてきたのか…
私の目には、虐待に映ります。
未避妊未去勢で脱走や、外飼いで未避妊、帰ってこないなんてこともよく見ますが、仕方ないかな…
良いフードが開発され、猫さんも健康に恵まれ長寿…うちのお庭猫も、幸運なことに皆10歳超え
昭和の時代のように、ねこまんまで5年の寿命ではありません。
避妊去勢がなく、短い猫生の間に産めるだけ産む、
しかし死亡率も高く、野良猫の数もそれほど目立たなかったのは、過去のこと…
時代や環境にあったお世話の仕方でなくては、虐待にすらなりかねません。
最近時々目に入った情報…ローマでは、無料で飼い猫の避妊去勢を行うということ
今年より、2頭以上の犬もしくは猫を飼っている場合は、避妊去勢が義務となっていたことを発見です(@@)
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