もう一度読みたくて、タイトルで検索しても出てこないので、作家名で検索し直したらタイトルが違っていました。
本当は「優しくてすこしばか」でした。

「ばーかばーかですよ。」
そりゃそうよね。
「悲しいほどおバカさん」じゃ、救いがなさ過ぎて、売り物としてはあんまりだものね。
なんて事を考えながら、よく晴れた日曜の浅草を歩いてました。
有名なお寺の境内で、外国人観光客が記念撮影していました。
レンタル着物を着て、まさにジャパーン満喫。
とても楽しそう。
年配の日本人観光客のご婦人が数人、その方を見て.羽織丈がツンツルテンだの、着物の柄が品がない等、言いたい放題。
背丈やレンタル着物である事はまるで考慮せず、ご自分の価値観でコソコソと囁き合うのは如何なものかと思いました。
だって彼らにとって、ここは海外。
民族衣装をレンタル出来て、治安の良い観光地を巡り、エキゾティックジャパーンを楽しんでいるのだから放っておいてあげたら良いのに。
私達だって、海外で治安を気にせずレンタル民族衣装で闊歩できたらやるかもしれないじゃないですか。
私はやりますよ、ベルサイユ宮殿の前でベルサイユの薔薇をやれと言われたら、間違いなくやるタイプ(笑)

ほらね(笑)
まあ、心の中で呟いたり、お友達同士で囁き合う分には害もなく、せいぜい通りすがりの私から(うざっ!)と、思われる程度ですが、これが声を大にして、フルボリュームで価値観を撒き散らかされたりすれば訳は違ってくると思います。
彼らは旅を愉しむために日本に来たのであって、着物の研究に来たわけではないでしょう。
何処ぞのハロウィンみたいに、他人に迷惑をかけるわけでなかったら、好きに楽しめば良いのです。

「たーちゃん、好きに楽しんでるでち。」
そしてこれはネコ飼いにも言える事。
全ての人が、全てにおいて万能な知識を持ち合わせているわけではなく、私など猫の種類は多少語れても、捕獲器の使い方すらわかりません。
ましてやここはネコジルシ。
大半の人は、家族の一員として、猫を慈しんでいるだけでしょう。
社会のルールから逸脱しておらず、愛情を持って育て、必要な時にきちんとした医療を施せる「実在の」獣医師に連れて行く事ができれば、知らない事や足りない知識は補い合えば良いだけの事。
これみよがしな中古機器や、随分前に書かれた書物の受け売りより、必要なのは人の話を聞く耳です。

「耳重要ですよ。」
お夕飯準備前の貴重なお時間をお過ごしの方や、一部逃走準備にお忙しい方。
ここまでお読みくださりありがとうございます。
次回「しょうがない人」に続きます。

もっちーは益々美人さんになってきました。
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