浄瑠璃寺前で下車、サーヴィスの少ないコミュニティバスなるもので、岩船寺へ
奈良の古いお寺を訪問すると、いつも感じること…人里離れた山の中、そして山の上
当時の信仰心を試されたのでしょうか?

岩船寺、天平時代の行基開基と言われる古刹、あじさい寺としても有名
山の中なのに、なぜ“船”か…
山門前に、僧が身を清める、足を洗うために使った、とか
村人が無病息災のために体を清めた、とか言われる、縦1m、横2mの石桶があり、
寺号の岩船寺の由来になった言われています。
室町時代の三重塔
お寺の前には無人の野菜販売所…100円、珍しい野菜が沢山、お値段お得(*^^*)
民間信仰の石仏群を眺めるつもりで、徒歩で下り坂の山道へ
墓地入口にある、南北朝時代の六体地蔵を案内してくれた、道を尋ねた近所のおじさん
「20年前までは土葬であった」とのこと!
人っ子一人出会わない山路、道を間違えたらしく、室町時代のお地蔵様一つ見学(>_<)
気温25度、約40分、汗びっしょり^^;

国宝てんこ盛りの、創建1047年の浄瑠璃寺
木造阿弥陀如来坐像9躯、木造四天王立像堂を収める本堂、池を挟んで佇む三重塔
古刹故でしょうか…一応洋式、昔ながらの“お便所”の扉、ぼっとんトイレです。
この夏生まれらしく、よく似た白キジ中猫さんがうじゃうじゃ、本堂前の草むらには黒猫さんも
のんびり過ごせる危険とは無縁そうな山寺、しかしお土産物屋内に3本足のラグドール風の子もいました。
トイレと同じく昔のまんま、避妊はされていないようで、ラグドール風がもう1匹…
午後から出かけた奈良市内国宝・新薬師寺

下校中の中学生に尋ねても存在を知らない、入江泰吉住居等のある住宅街を抜けて到着
747年、聖務天皇の御病気平癒の祈願として、光明皇后によって建立されたものと伝えられます。
国宝である12神将がお守りする薬師如来を所蔵する、紅葉が美しかった本堂
http://nara.jr-central.co.jp/campaign/shinyakushiji/special/index.html
↑下右画像2つをお借りした、JRのキャンペーンページ
庫裏で放映中の、3Dでの当時の色復活作業に出てくるインタヴュー…
「1300年前に誰かが作ったもの、自分の代では失いたくない」
歴史を誇るローマにいる私には、この心情がヒシヒシと伝わりました。
野菜が豊富な奈良
山道には無人販売所が見かけられ、駅ビル内には産直販売ショップも

春に続いて一人で訪れた飲み屋…私が、イタリア人カップルとやり取りをしたことを覚えていた大将
海のない奈良のお刺身、サラダ大根や二色人参等元気な野菜は特盛にしてくれ、自家製甘味噌も特別追加
駅ビルショップの生産者の氏名の入ったイチゴ、生食のナス
東大寺戒壇堂
天平の四天王を拝むだけで、500円
無知ゆえの好奇心から、新薬師寺や兵馬俑を例に出し、中にいた法被姿のおじさんを質問攻め…
ほんのり残る当時の色や装飾についての解説を、引っ張り出しました\(^o^)/
多少は元が取れたのでは?(笑)
仏像についての知識は皆無、でもすこーしわかってきたようで、詳しく知りたい、
能力的にはこれ以上頭に入りません(>_<)
脆いと言われる塑像が1000年を超えて存在、しっかし御尊顔を拝むためには漱石さんが消える消える…(>_<)
小さなお寺、僅かな仏像や庭園以外には見るべきものがなく、最低500〜600円。
最悪は紅葉が美しい(終わっていた)正暦寺、見ごたえは『日本酒発祥の地』の碑のみ
幸か不幸か、別料金の秘仏の開帳期ではない^^;
それでも今回2日の滞在、5000円以上は消えています。
街自体が世界遺産であるローマ、ミケランジェロやベルニーニの彫刻、カラヴァッジョの絵画が
教会や広場で無料で見られることに慣れている私には、もやもやが残る日本の伝統芸術の現実です。
欧州ツアーでは教会訪問が多くなっていて、それに疑問を持つ日本人
教会は無料で見られる“美術館”、芸術は教会のためのものとして発展して来ました。
宗教がスポンサーになって芸術が保護されたのは同じこと、しかし影響力の違いでしょうか?
今回訪問したお寺はコアなところばかり、外国人の姿は皆無でした。

奈良を発つ前に寄った日本庭園依水園、興福寺五重塔を見ながらの、県庁舎1コインランチ
東京編に続きます。
最近のコメント