
↓ モフモフについての日記
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数年前、白が敵対するオス野良猫と喧嘩をし怪我をしたことから、敵オス猫を去勢してしまえと動いた事から知ってしまった多頭崩壊しそうな猫屋敷。
敵猫去勢という目的は果たせなかったものの、知ってしまったことから猫屋敷の子猫の里親さまを探し、成猫を避妊去勢した。
その後も流れ者のオス猫はやってくる。

その中の一人がモフモフ。
時々様子を見に行っていたときに、モフモフはもうそう長く生きられないかも、そう思った。
たらふくご飯をもらって毛吹きが良くなり、ふっくらしたとはいえ、お腹がポッコリ膨らんでいたから。

食べすぎも考えられるけど、多分、腫瘍とか腹水かも?と。
それから数が月が過ぎていたから、腹水よりも腫瘍だったのかもしれない。
病気なんだろうなと思っていてもモフモフを病院には連れて行かなかった。
その家には他にも猫がいるし、うちのオス猫、白はこの辺まで足を伸ばしたりする事もあるから、少しでも危険なことを回避するならば、検査するべきだったのかもしれない。
だけど、しなかった。
支援は猫屋敷の猫だけ、と決めていたから。
次々とやってくる流れ者の猫を助けようとしていたらキリがない。
同じ猫に対してなのに冷たいな、と思うけど。
病院に連れて行って、継続的治療が必要だったり隔離やケージ生活が必要だったりすることがわかってしまったら・・・
今の自分にはそれをする時間がないし、場所もない。
だけど、見たこともない猫に支援したこともある。
どんな状況なのかは、今のネット社会、知ることはできた。
目の前の猫、会ったこともない猫、同じ猫なのにね。
猫に対してというよりも、保護主さまにこちらが苦しいときに助けてもらった恩を少しでも返したい、そう思ったからかな。
金銭や物資も苦しいだろう、だけどそれよりも沢山の時間を保護活動に割くこと、それが一番大変なことだと思う。
ボランディアなのに金を取るんかい!
そういう趣旨のことを言う人がいますが。
必要なのはお金だけでなく、人手もなんです。
仕事もせずに支援を受けて、と言われたりしますが、生活費以外の保護資金確保のための仕事をしていたら保護活動ができない場合もあるのです。
必要なお金や物資を受け取り、労力を提供する、そういうボランティアもひとつの形としてあって良いと思います。
お金も物資も労力も全て必要な保護活動です。
揃わないのなら、手を出すな。
それが正しいのかもしれません。
でも、手を出さずにはいられない時もありますよ。
支援する理由は十人十色。
支援をする気持ちは猫に対してかもしれないけど、それ以上にその人を信頼し、託す気持ち、そう思っている。
自分の代わりに動いてもらう、そういう気持ちかな。
保護された猫はどんな猫でも良かったのかもしれない。
支援を受けた事を忘れないでいてくれるならば、支援を受けることに後ろめたさを感じなくて良いと思う。
お礼の品の心配は無用、落ち着いたら現状報告やお礼の言葉だけで十分。
いつか、自分の気持ちと生活にゆとりをもてたときに 困っている誰かや猫にあったら・・・そのときに支援してあげて欲しい、そう願っています。
今も支援したい、助けたい、そう思う猫や保護している人がいます・・・
ごめんね、今はちょっとできないかな・・・
またいつか、どこかの誰かに、いや目の前に現れた猫に・・・支援するかもしれない。
その時までは心の中の応援だけ、なんの足しにもならないけれど。
先月、猫屋敷の奥様から電話がかかってきた。
「あのねぇ、モフモフがね、なんかもう死にそうみたいなんだよ。
倉庫の所でぐったり横になったきりで、動かないんだよ。
かろうじて息はしてるみたいなんだけどねぇ。」
もう時間の問題、ゾッチャが見に行ったところですることはないだろう。
もし感染症だとしたらリスクを持って帰るわけにもいかない。
「ごめんなさいね、今日は仕事が忙しくて行けないわ」
そう言って電話を切った。
奥様はゾッチャに何をして欲しいとかじゃないけど、不安な気持ちを誰かに吐き出したかっただけかもしれない。
翌日、町内会費の集金に猫屋敷の奥様がやってきた。
「やっぱりね、あのあとモフモフは死んじゃったよ。
最後、お尻から血膿みたいのがでてねぇ。
ビクビクって動いたっきりだったんだよ。
可哀想だけど仕方ないよねぇ。
市に電話したらすぐ引き取りに来てくれてね。
『猫ちゃんはどちらですか?』って。」
チャサンには庭にお墓を作ってあげて、今でもお水とカリカリをお供えしている。
もうすっかり家の子みたいだよね、と言われたモフモフは家の子にはなりきれなかったんだね。
亡くなった旦那様が可愛がった猫か、そうでないか、違いはそんなところだろう。
それでも流れ者の野良猫が、最後は見守られて旅立つことができた。

奥様、本当にありがとうごさいました。
猫屋敷に流れてきたオス猫達、クロもシャムもアメチャもキジシロもみんな居なくなってしまった。
またそのうち、空いたポジションに流れ猫が収まるに違いない。
新しい猫が来ても、決して手出しはしないと思う。
今はうちの子達を守るだけ、そう決めている。
モフモフ、ごめんね。
もう苦しくないかな。
虹の橋で楽になってね・・・

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