今年は心無しか、カボチャお化けも地味。
日記と言うよりは、すっかり季刊誌のようになってしまいましたが、こんにちは。
気温が落ち着いてきて、物事にじっくり取り組むのに適しているからでしょうか。
秋は、芸術の秋などとも言われます。
「芸術の秋: 秋が、芸術を楽しむのに適していることをいう語。 絵画・彫刻・工芸などの芸術作品の展覧会が多く秋に開催されることなどから。」
(デジタル大辞林より)
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「よいちょ よいちょ しっかり運ぶでち。」
今朝、ポータルサイトを見ていたら、ハンドメイドの作品に関する記述がありました。
昨今、メディアでハンドメイドは儲かる。ような特集が組まれる事もあり、ハンドメイド人口が増えている反面、購入者の中に問題のある人も増え、所謂「値切り」を交渉してくる人も居るのだとか。
こう言った人々の言い分は「原価は○○円程度」「素人作品ですよね」など、販売に至るまでの時間や工程など、全くすっぽ抜けている傍若無人ぷりで、作家さんたちが頭を抱えているような内容でした。
まあ、ハンドメイドもピンキリで、作家の側にも問題がある人はいないわけではありません。
中には「はあ?」と、言いたくなるような作品があるのも事実ですが、ほとんどは必需品ではなく趣味の世界の作品ですから、気に入らなければ買わなければ良いだけで、どうしても気に入って購入をしたいなら、対価を支払うのは当たり前です。
ほんの少し予算が届かないなどあるとしても、もう少し可愛げのある、作者に対するリスペクトが感じられる交渉の仕方はあるのではないかと思います。
予約をしておいて、いざ出来上がったら知らん顔など、買う買う詐欺紛いは論外です。
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「Trick or treat. でち。」
プロとアマチュアの線引きが難しいハンドメイドについては色々な考えがあると思いますが、猫の世界に目を転じてみれば、プロとアマチュアは一目瞭然。
法に定められた認可を受けて、一定のルールに従い、血統申請を伴う繁殖を行うのがプロ。
思いつきや管理の至らなさから子猫を増やしてしまうのがアマチュアではないでしょうか。
無論、プロであるはずのブリーダーの中にも、意図的に許容されるはずのない繁殖を行なったり、管理が行き届かず崩壊してしまうような不届き者もいるわけですが、それはまたの機会に。
時折、里親募集を見ていても、ひっくり返りそうになるような募集があります。
似ても似つかぬ猫を○○種なんて、信じる者は巣食われるだけで、まだかわいいほうかもしれません。
実験的試みのように、血統種の飼い猫同士を組み合わせて子猫を生ませた挙句、飼いきれなくなって里親募集する人。
理屈上は某猫種になる組み合わせの繁殖をして、生まれた子猫で対価を得ようとする人。
里親募集は、個人の実験の受け皿でもなければ、ハンドメイドの販売サイトでもないはずです。
ペットとして飼う分には、血統書や遺伝子検査は重要ではないけれど、血統書はその猫の背景を客観的に証明する証ですので、禁忌な交配がなされていないか、健康上に問題が起きる可能性を知る上でも、大切になってくる場合もあります。
長毛が発現する法則を知らない人に、誤解を与えるような表記をした上で、ちゃっかり綺麗に長毛に出た子だけはご自分の手元に残すやり方は、詐病同様、他人の信頼を裏切る行為ですよね?。
私はハンドメイドも猫も、人為的なものか自然の織りなす偶然かの違いはあっても、一種の芸術だと思っています。
そこに虚偽を持ち込む事は、真面目に取り組んでいる人たちに対する冒涜ではないでしょうか。
せっかくの秋の夜長です。
ご自分が欲しいと思った猫は、本当に飼い切れる猫なのか、募集内容は信頼の置ける内容なのか、ご自身が募集内容に見合う条件を満たしているのか、じっくりと考える機会にしてはいかがでしょう。
飛びつく人がいなければ、益のない繁殖は減って行くはずです。
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「お菓子くれたから悪戯しないでち。」
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