ウシガエルの餌用として、鎌倉にある鎌倉食用蛙養殖場に27匹持ち込まれたアメリカザリガニ。
これがある日、養殖場を脱走、あれよあれよと言うまに日本各地へと分布して、
ザリガニ=アメザリ、と連想するほど、全国どこでも定着しています。
このアメリカザリガニ、ミドリガメ(アカミミガメ)とともに、『特定外来生物』指定へ
あれ?!、この経緯、ある方の日記で見たものと酷似…昭仁上皇と、琵琶湖のブルーギルとの関係…
上皇が皇太子時代にアメリカからお持ち込みになったもの、日本中で繁殖、在来種を脅かしています。
もともとは2箇所の水産試験場で飼育されていたものですが、
プリンスがお持ち帰りになった縁起物、って全国にお裾分けしちゃったみたい(>_<)
ブラックバスも芦ノ湖のみでの飼育、ところが人間の手により全国に拡散してしまいました。
「特定外来生物」とは、外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から指定されます。(環境省)
コイの放流の問題点
「コイが棲めるほどきれいな水域」のイメージで放流…実はコイは濁った水でしか生活出来ない^^;
IUCN(国際自然保護連合)が定める「世界の侵略的外来種ワースト100」のうち、魚類は8種。コイはブラックバスなどと並び指定されている。
①生態系破壊
大食いのコイ、爆食いをして、他の魚の餌になるものを食べてしまう
②遺伝的錯乱
市場に出回るのはユーラシア原産もしくは交雑種、人工的に品種改良をしたニシキコイは中国ルーツ、
地元の固有種との交雑が起こって、何万年もかけて築かれてきた固有種の絶滅が懸念される
③感染症拡散
コイのみが罹る致死性感染症があり、また高密度で繁殖されたコイはどのような病気を持っているか不明
特に見栄えの良いニシキゴイの放流には問題だらけ
…改良品種であり、泳ぐ宝石の商品価値のないものが放流(遺棄?)されているようです。
金魚も毎年用水路に遺棄されていましたね…生き延び、大きく成長しています。
http://chushikoku.env.go.jp/wildlife/m_3_1/web_5.html
チョウザメといえばキャビア、しか思い浮かびませんが、かつては北海道の川にも遡上していたそうです。
調べてみると、今は宮崎県でキャビア用に養殖、近くの川で大量に釣れたこともありました。
そして琵琶湖にも…大きくなりすぎたペットを放流の可能性が高い、これで5件目(・・)
ハリネズミ
東京で、ハリネズミを拾った方のTweetを見ました…猫の保護をされている方
一時期大ブーム、アムールハリネズミをペットとしてして輸入・飼育、カフェもあったはず
うちの庭に来て、私が窓から落としてしまった猫さんのカリカリを食べる、野生のナミハリネズミ
時々道路でぺったんこになっていたり…
日本ペットのハリネズミより大きく、両手ぐらいの大きさ、思ったよりも針はツンツンしません。
“ネズミ”の名がついていますが、分類上モグラに近いとのこと、夜行性…この子は昼間に登場^^;
保護された方も、ふやかしたカリカリを食べさせていましたが、専門のフードが売られています。
逃げた?遺棄?、小田原や伊東で野生化、特定外来生物であり、重点対策外来種に指定されています。
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/files/gairai_panf_a4.pdf
ということは、増え過ぎればアライグマの二の舞…殺処分?!_| ̄|○ il||li
https://www.nies.go.jp/index.html
イタドリ
イタリアで大きな被害を与えている、注目の日本産植物があった記憶が…
『日本産、雑草』のキーワードでグルグルすると、一発ヒット→イタドリ(学名Fallopia japonica)
世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN,国際自然保護連合) 選定種の1つ
蘭学者シーボルト博士によって欧州へ持ち込まれ定着、
旺盛な繁殖力から在来種の植生を脅かし、コンクリートやアスファルトを突き破るなどの被害が出ています
日本語で調べると、山菜として農林省のページででも料理方法を紹介、害はないようです。
新芽を食べてしまえば、大きく成長はしないのかな?!
アメリカザリガニとミドリガメ、放流や販売禁止、飼育は認める方向です。
飼育を禁止すると飼い主が一斉に自然界に放流し、かえって悪影響が拡大する懸念があるから。
神社→池→カメ・コイ、のイメージが私にはあり、
家にいたカメ、大きくなると神社の池に祖母と放しに行っていたこと、半世紀後に反省ですm(__)m
20年足らずのあいだに、42種から156種まで増加している『指定外来種』
環境に合った動植物、今一度見直す時期のようです。
歯止めの利かない、エキゾチックアニマルのペットとしての飼育…
アライグマにドン引きでしたが、サーヴァル、カワウソまでには、言葉がないほど呆れています。
日本の小さな家屋での、無理強いしての飼育
ブームを作り、なんでも欲しがってしまう、そして飽きればポイ…軽率で貪欲ぶりにゲロゲロ
まさかでしょうが、そのうちコツメカワウソも、ヌートリアと並んで泳ぐ姿が見られるのでは?!
専門の獣医もいない分野、具合が悪くても治療は期待できません。
“飼っても良し種”の多さにびっくりですが、ただし責任を持つこと
これは基本中の基本、それが出来ない飼い主が多すぎます。
ノネコ、ノイヌ、ノヤギ、アナウサギ、アライグマ、ハリネズミ…いずれも人間に飼育されていたものです。
田舎のおばさん、ひさ〜しぶりにローマに出て、中心部にある大使館に行ってきます。
コロナの影響で予約制、些細な手続きなのに、時間指定で明日も行かなきゃいけない٩(′д‵)۶
早めに行って、現在だけ開放の、無料バラ園でも見てきます\(^o^)/
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