素晴らしい猫たちが、134頭もいる場所に行ってきました。
今年度最後のキャットショーでした。
種の固定
かわいいでしょう?。
メインクーン、バーミーズ、ターキッシュアンゴラ、オシキャットです。
どの猫も、長い年月をかけてドメスティックな猫を改良し、固定した品種です。
(ターキッシュアンゴラは、改良過程でも他の猫種との交配は行われなかったと言われています。)
種を固定するって、大変な努力や時間が必要と思うのですよ。
いくら両親が美しく性格の良い猫であったとしても、その全てが子に受け継がれるとは限らないのは、学者でなくとも、メンデルの法則を学んだ人ならばわかるはずです。
それなのに、学んだ事を綺麗さっぱり忘れたのか、授業中に居眠りしていたのか、メンデル?なにそれ?美味いの?レベルな方々が、お小遣い稼ぎなのか、おかしな野望に取り憑かれているのか、何も考えずに交配させて増やした猫が逃げ出したり捨てられたり。
今じゃ、日本のドメスティックは絶滅危惧種に等しいのでは?と、思います。
一昨日のショーに登録した子の内訳は
エキゾティック 20
メインクーン 12
ノルウェージャン 2
ペルシャ 23
ラグドール 4
ダーキッシュアンゴラ 2
アビシニアン 2
アメリカンショートヘア 18
ベンガル 2
バーミーズ 2
エジプシャンマウ 1
ジャパボブ 1
オリエンタル 7
ロシアンブルー7
スコティッシュ 11
セルカークレックス 3
シャム 4
シンガプーラ 3
ソマリ 5
トンキニーズ 4
ハウスホールド 4
100頭以上の中、ジャパボブは1頭だけでしたが、この子すら、親は洋猫mixです。
鍵尻尾に生まれて、色々な規定を満たしていたので登録こそ出来ましたが、代は重ねていないので血統書は下りません。
きちんと去勢されている子なので、一代限りの登録です。
ならば、不妊化手術をしていない鍵尻尾を捕まえて交配させれば、ジャパポブ帝国が築けるでしょうか。
答えはNOです。
ジャパボブとして登録するには、尾の長さや曲がり具合に規定があり、その他にも決まり事があるからです。
だいたい今時の外猫の大半は洋猫の血がどこかで入ってしまっているので、鍵尻尾の短尾同士を掛け合わせても、中途半端な長さのキンクが生まれる可能性の方が大です。
しかも海外で喜ばれるジャパボブは、浮世絵に出てくるような三毛です。
オスが生まれた時点でアウト(笑)。
ヘンテコな持論を振り回して、不幸な猫を増やすより、餅は餅屋、ブリードはブリーダーに任せて、貰い手がつきそうな子はお家で飼ってもらえるよう里親を探すなり、ジャパニーズドメスティックを絶滅させないよう、計画的な保護を動物園にでも陳情なされば良いのです。
種を固定させるには、先人の多大な時間や努力、探究心や多くの愛情が費やされてきたのです。
誰も、産めや増やせや、面白がっていたわけではないですよ。
固定された種を飼っている方は、安易に外に放さないでください。
貴方の猫の脱走やお散歩が生態系を破壊しているかもしれません。
外に居るのは、みんな日本猫だと思っている御伽草子な方は、夢は寝てる間に見てください。
「たーちゃんは寝てから見るでち。」
うちのたーちゃん&もっちーも、純粋な日本猫ではありません。
たーちゃんのグリーンの瞳や、もっちーの乾きにくい事この上ないダブルコートは、親若しくは近親に洋猫が入っているのでしょう。
私は純粋な日本猫を見た事がありません。
おまけ
もっちーはなんとか逃げ切れたようで、多分ベスト確定です。
たーちゃんは少しだけ、いい子にできるようになりました。(シャーシャーの回数、当社比1/3)。
おすかる様は、シレーッと受けた審査全てベスト。
流石は紀元前から続くリビアヤマネコのアグーチ遺伝子(笑)。
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