それすらもおそらくは平穏な

2022年10月16日(日) 1195 / 1

日曜日の夜です。
音楽も鳴っていなければ、テレビもついていない部屋で、安物の赤ワインを飲んでいます。
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全員が私のそばに居て(約1名、黒いのはチョロチョロしていますが)。
命の灯が消えかかっている子がいる事を除けば、全くいつもと変わらない日曜の夜なんです。

どうしてなんだろう。
昨年から爆痩せして、8キロ以上あった体重が2キロ台にまで落ちた兄は、夏の暑い時期、ドアを開けて動いているのを見るだけで安堵していたのに、今は健気にも私の横でスフィンクスみたいに成り行きを見守っていてくれます。

もっちーは、相変わらずウンともスンとも言わないけれど、ソダシのように真っ白な顔でこっちを見ています。

どうしてなんだろう。
先週まで、たーちゃんを吹っ飛ばして玩具を独り占めしていたのに。
数日前まで、兄のために用意した高カロリー食も、我先に食べていたのに。

いま、おすかる様は眠っています。
まだ息はしています。
一日中、私に泣かれたり拝まれたり、説教されたり、疲れちゃったよね。

昨日、おすかる様をたくさん可愛がってくださったジャッジの方のご家族からお香典返しのカタログが届きました。
悲しい品物を選びたくないと言うのは、私の我儘でしょうか。

どうか、明日朝、目が覚めたら、全て夢の中の出来事でありますように。
先生には悪いけれど、ヤブ医者でありますように(笑)。

奇跡ってものがあるのなら、私の寿命なんか削れてしまっていいのに。