自己理解のために整理したものですが、参考になる可能性もあるのではないかと…
絵画から、inbreed(近親交配)に繋がりました(笑)
フランス革命のきっかけとなった、「パンが無ければ…」のブルボン朝王妃・アントワネット様
出身は、格式高いオーストリアの名家ハプスブルグ家
欧州の王家は姻戚関係で繁栄・安泰を図ったので、今でもそこら中親戚だらけ
ハプスブルグ家はスペインにも分家がありました。
…スペインで見た、双頭の鷲(ハプスブルグ家の紋章)に改めて納得
緑色がハプスブルグ家領土、イタリア約半分も属しました。
全盛期は、南米・太平洋にまで進出しています。
世界史の教科書でチラ見した、スペイン継承戦争(1701ー1714)
『スペイン継承』なのに、中心となるのは自国の営利のため、フランス VS イギリス
それぞれに味方がつき、スペイン、オーストリア・オランダが参戦
1700年の、スペイン・ハプスブルク家の、後継者のいないカルロス2世の死去がきっかけ
フェリペ4世の娘のマルゲリータは、ヴェラスケスの画で有名…カルロス2世の姉だったとは(・o・)
国王夫妻を描く画家(左端)、お姫様をあやす『女官たち(ラス・メニーナス)』
…手前に立つ国王夫妻が鏡に写り込んでいて、溺愛する娘を見守る様子が想像できます♡
治世の時代はムリーニョ、ヴェラスケス等、綺羅星の如くスペイン芸術家が輝きます。
愛らしい幼少時の肖像画は、“お見合い画”として、オーストリア・ハプスブルグ家に送られました。
姻戚関係を作りたい、しかしハプスブルグ家に釣り合う相手が少ない=同格のカトリック教国がない、
選択の余地がなく、近親結婚を繰り返します。
叔姪婚(伯叔父母との婚姻)は、当時も躊躇されましたが、やむを得ない選択だったようです。
フェルディナンド1世を中心にした血縁図、赤丸は叔姪婚によって生まれた子
カルロス2世の父フェリペ4世の両親は、共に叔姪婚子(>_<)
母は、叔姪婚子と父方母方従姉弟婚を繰り返した血筋で出生(>_<)(>_<)…彼女が最悪みたい
頭の中がグチャグチャ(+_+)
その2人が叔姪婚→かなり血が濃いのは間違いなし(>_<)(>_<)(>_<)
私の大作、色を入れて血縁関係を見やすくしたもの、
同一人物が祖父母であったり父母であったり_| ̄|○ il||li
フェルディナンド1世にとって、カルロス2世は何孫になるのかわかりません^^;
衝撃のカルロス2世、“ハプスブルグの顎”=しゃくれた顎、の究極➕超虚弱
姉マルゲリータは、障碍はなかったと言われますが、顎は血統^^;
彼女はハプスブルグ家のレオポルド1世(伯父)に嫁ぎ、生まれた子は一人だけ成人、自身も21歳で没
フェリペ4世を父に持つ、異腹の兄弟姉妹は、8人中2人のみ成長、
成人したマルゲリータの娘も23歳、その子供たち(孫)も全員夭折しています。
スペイン・ハプスブルク家の近親婚の程度を示す近交係数をコンピュータで計算してみたところ、初代フェリペ1世のときには0.025だった数値が、末代のカルロス2世では0.25にまで上昇していた。その間に行われた11組の結婚のうち、9組が叔姪婚であった。また、0.2以上の近交係数の王族も複数いたことが判明している。スペイン・ハプスブルク家内の乳児死亡率は、当時の農村部の乳児死亡率より高かった
わんにゃんにおいて、inbreed近親交配をすること、決して少なくありません。
パピーミル(繁殖や)はもちろんのこと、新種開発にも、近親交配は欠かせない…禁忌はあります
血統書は、その種の血統を証明するもの
一般には、“自慢するため”のように見られがちですが、存在が重要視されるのは繁殖の際
理由は、スペイン・ハプスブルグ家でわかるように、健康のため
血縁を極力遠ざけるため、外国にまで交配相手を求めるブリーダーもいます。
販売目的でも、その種を愛する真剣なブリーダーは、安易な繁殖はしないし、させません。
純血種は、私が幼少の頃からお値段が張るものでしたが、手がかかっているから当然のこと
健康を考えれば、大量繁殖は不可能…無視した大量繁殖を、パピーミル(子犬工場)と呼ぶのも納得
愛情があれば、しないと思うんですけどね、私は…(ーー;)
何が危険であるか、ヒトの歴史でも明らか
多頭飼育崩壊は近親ばかり、健康上問題のある個体が多く見られます。
カルロス2世の肖像画をきっかけに、興味のある分野の知識が広がりました。
ネットに感謝です(^^)
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