私には家の子が3匹います。ネコ写でお外の子も紹介しておきながら、家の子GINOを皆様に紹介することを。GINO、ごめんね!
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正確なところ、年齢不詳です。
10年前の4月、緑色の首輪をつけて我が家の庭に現れました。
最初は私の顔をみると、尻尾をあげて逃げていたのですが、だんだん家の中に入ってくるようになりました。TAMAが出入りできるように作ったネコ窓から家に入り、寝ている私の上に飛び乗って起こしたりしました。首輪をしている限り、飼い猫なので餌はやりませんでした。
ある日突然首輪なしで現れ、ミャーミャー啼いて私の周りを付きまといます。
買ってきたパスタの箱を棚に入れていると、私の乗っている椅子に飛び乗り、上を見上げてミャーミャー。カリカリの音と間違えたようです。
あまりのしつこさに、負けました。もう首輪もしてないし・・・。
しっかり家にいついてしまい、名前もGINOとつけました。この子、猫にしたら、目が少し細いんですよ。われわれ日本人のように。
というわけで、ジャポネジーノ(小さな日本人)からGINOと名付けました。正確には綴りが違うんですけれどね・・・。
そしてある日、ふと気がつきました。時々マックス、マックスと呼ぶ女性の声と、口で猫を呼ぶ音に。2,3回聞きつけました。
その日は私、窓から外を見ていました。その声を聞いた時、どこにいたのか突然GINOが飛び出し、塀に飛び乗り道路へ出ようとしました。そして何を思ったのか、ふと私のほうを振り返り、塀から飛び降りて家に入りました。
彼はその時、一瞬の間で選択をしたのです。1年間育てられた飼い主の声、でもスプレーをし始めたので外へ出され(想像するのに)、時々持ってきてくれるだけの餌。それと1カ月足らずの私との生活、私との生活を選びました。
この子はとってもお利口です。まず喧嘩をすることはないし、喜んではいないけれど、嫌われ者のPACOとも一緒にいられます。PACOがTAMAほど神経質でないのは、GINOがベビーシッターをしてくれたからです。私に育てられた2匹は、ものすごく神経質で臆病。まるでウニのようにとげとげしています。この家に引っ越してから増えた外の子たちのお世話も、GINOがやってくれました。お客様大好き。他の子は隠れるのに、挨拶に出てきて愛嬌をふりまきます。
平和主義なんですね。怪我もしたこともないし、夜になれば探さなくても家に入る。残りの2匹は呼んでも帰らず、夜中に窓をたたいて入れてくれの催促です。
だからついついあとまわし。ごめんね!
私たちが喧嘩を始めると、寝ていても起きだして仲裁に入ります。ミャーミャー啼いて右に左に・・・。TAMAは私の味方、PACOは逃げ出します。最近では、電話で少し大きな声で話すと、あわてて駆けつけます。繊細なんですね。
問題はただ一つ、食事です。前の飼い主のところで、人間の食事の残りをもらっていたので、キャットフードが苦手。私はおやつも含めて、ネコ用のものしか与えません。サラミ、チーズ等こぼれ落ちていると目の色が変わります。何年か前、猫を嫌がる人が毒入り肉団子を置き、味見したようです。おなかがすいていたわけではないので、ちょっとなめてみただけで異変に気付き、おなかいっぱい食べなかったので大事には至らず、一晩じゅう何度も吐くだけで済みましたが、野良ネコは死んでしまいました。
この食事の悪い癖がなければ、とっても扱いやすいいい子です。
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こんな姿で寝られるのは、この子だけ。本質的には図太いんだと思います。
幼いころから一緒にいたわけではないけれど、こんな姿を見せてくれると、飼い主冥利につき思わずニンマリしてしまいます。
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