室内生活、屋外生活のお話がよく上る今日この頃・・・
真面目なお話ではなく、ダジャレの様なものなので興味のない方は、遠慮なくスルーしてくださいませ。
しかも長文です・・最後に豪快なムスメの爆睡写真つきでお茶を濁してます♪
やっぱり思い出してしまうのが実家にいた初代、東風(こち)のこと。
女の子、16歳で腎臓の癌にて背中に羽を生やしました。
当時中学2年だった私の実家にやってきた経緯は、池袋デパート屋上のペットコーナーで母が『夕方タイムサービス一匹5千円!!』で一目ぼれして連れ帰ったこと・・・
『東風は座敷ネコだから!うちから一歩も出さないからね!』 と母。
座敷ネコ・・当時、座敷犬という言葉がありました。
マルチーズやポメラニアン等小さいワンちゃんを家の中だけで生活させる!というもの。
まだ当時は犬は~外!猫も~外!と節分の様な掛け声すら起こらない、それが当たり前の時代・・昭和50年代の半ばでした。
『いいけど何で?』 と聞けば、『外には・・・ひどいことをする人もいるから』 と母。
一瞬、嫌な考えが過ったのを覚えています。『昔ね~・・実は・・・』
それはまだ、私が生まれる前のこと。
だから50年近く前の事ですから、勘弁してあげてください。
本人、すごく反省しています・・・ 母自身が、下手人だったのです。
結婚してまだまだお給料も少なかった母と父。
やっとの思いで抜け出たアパート暮しから、猫の額ほどの小さな家を持ち・・
小さな庭に池を作り金魚を泳がせたかった父。
そんな願いをバッサリと一刀両断した母の一言 『子供が落ちたらどうする!』
結局、池用に囲った小さなくぼみには砂が入れられ兄は 『マイ砂場』 を持つ妙な子供になりました・・・それはさておき(笑)
マイホームを持ったら池を・・という小さな願いの代わりにできた砂場にはご近所さんの子供たちも集まり、昼間は賑やかだったそうです。
でも!! 夜は・・・ ここはネコジルシ!皆さんの想像は見事に当たります(笑)
当時近所に 『猫オバサン』 と呼ばれる方がいらっしゃいました。
そのおばさん、把握しきれないほどの子にご飯をあげていた。
そのこと自体は責められることじゃないです、もちろん!!
ただ、ご飯だけあげるのはよろしくなかった・・・昭和30年代初期にしても。
その猫たち(達としか言いようのない糞の量だったそうです)は、砂場をトイレにしていたんですね(笑)
まぁ無理もない・・・と今のワタシは思うのですが、母は怒った。
確かにまぁ、それも無理もない。連日その処理に明け暮れたらしいので・・
当然砂場は使えなくなり、庭には糞尿の匂いにまみれていったわけです。
ご近所にも同じ思いをする方がいたので、一緒にその猫オバサンの家に行き 『たまにで良いから一緒に掃除をしてくれないか』 と頼んでみた。
『うちの猫かどうかわからないから』 と突っぱねる!!
『名前が書いてあるわけじゃないし、それに肥料にでもなるんじゃないの?』
・・・まったく埒が明かない。
とうとう母、キレちゃったんですね、庭でまたたびを焚いたんです。
集まる猫たち・・・何度も用足ししていた子に狙いを定め・・・暴挙に出た。
捕まえて、油性マジックで猫の顔にメガネを書いた!!
全部で10匹くらい・・用足しをしていた子(用足しの阻害をしきれなかった子)は全員、メガネをかけた猫になった。
母、猫オバサンちにとって返し 『メガネをかけた猫が帰ってきたら、ウチをトイレにしてる子だから躾けてもらいたい』 と言ったらしい。
その後・・・やっぱり止むはずもなく、生け垣は低く短く刈り込まれ通気性のアップを図り臭気の溜まるのを改善し、砂場もなくなり、庭はレンガを敷いたとのこと。
良い暫く・・そのあたり一帯にはメガネをかけた猫が闊歩し、見た人を驚かせていたそうな(笑)
塀の上を歩くネコがこっちをふぃっと向く・・神妙なメガネ顔!確かに珍妙!!
しかも 『あのメガネ、あすこんちの奥さんのイタズラらしい』 と本当の事だけども曲解があり笑いものになった母・・なんとも両者お気の毒としか(笑)
『そんなことするより、現場写真とか撮った方がよかったんじゃないの?』 と聞けば 『あのころ写真は贅沢だったから無理!』 とのこと・・
『だからね、絶対この子は外に出しません!』 そうだね~(笑)
母も生来の猫好きだから、つらい目に合わせるのは嫌だった。
でも、父のささやかな夢の代償をトイレにされるのも・・近くに公園のない、子供だけで行ける距離にある砂場をダメにされるもの辛かった。
昭和中期、肥料になるという言葉や報復は顔にメガネを書く程度で済んだ時代。
写真は贅沢品で、バナナは果物の王様で、当たり前の暮らしをするのに今よりももっと、工夫や努力が必要だった時代。
でも、その頃にはいろんな意味での 『余裕』 っていう宝物があったように思います。
夢の代償をトイレにされても 『たまに一緒に掃除してくれたらいいや』 だったし、頭に来てもやることには限度があったように思います。
まだ駅の自動改札が珍しかった頃、切符を切っていた人は自動改札になったとき何処に行ったのかと思ったこともありました。
今の時代、もしかしたら余裕ってものが、一番の贅沢品なのかもしれませんね(笑)
そう!! いまのゲシコビんちに必要なのは~本棚の余裕!!
本有りすぎ!! ここらで方向転換!! とやっとこKindle二人分導入しました(爆笑)
余裕・・・ですよね、きっとこれも(笑)
爆睡中です。すんごい余裕のある恰好♪

最近のコメント