この時期・・夏休みの終わりが見えてきて気の重くなる学生さんその他・・
夏の疲れからか、体調や気持ちになんとなく疲労感を覚える方が多いと思います・・・
かくいうワタシもその一人、せめて気持ちだけでも涼しくなろうと書かせていただきます。
とはいえ書き手はゲシコビですから、大したものではありませんし長文で、ネコバナでもないですからご多忙な方には遠慮なくスルーしてくださいまし・・
それはワタシがまだ高校2年だったころ。
(いや、これが怪談じゃないんですよ!ゲシコビだっていきなり40過ぎになったわけじゃないんです)
通っていた高校には、八ヶ岳に寮がありました。
そこでは、毎年夏休みに一般生徒も参加できる夏の合宿が行われていました。
合宿とはいえ運動部ではないですから、宿題をするだけだったと思います。
先生も参加しますから宿題討伐にはもってこいの一週間でした。
ゲシコビは毎年(今にしてみれば・・物好きなことに)参加していました。
二年生といえば17の夏!歌謡曲等で『17の夏』と言えば特別なもの!!
彼氏とやらもできるらしい(何を根拠に!?)ドキドキもあるらしい(何に!?)と期待していたことは事実です。
でも最初っから間違っていましたね・・そういうものを期待するなら、いつもの面々としか顔を突き合わせない(つまり平時からそういうドキドキとは無縁の輩と缶詰になった所で何もありゃせん訳です)山ん中の寮ではなく、別の視点や環境が必要だったってこと(笑)
ともあれその夏も合宿に参加していました。
何日か問題なく済み、夜二段ベッドの下の段で寝ていると隣に人の気配がするんです。
寝起きで良く回っていない頭には、ぼそぼそと呟く女性の声に聞こえました。
だんだんはっきりしてきた視界には、同じクラスの女の子が横たわり、ワタシのベッドの向かいの子とおしゃべりをしていました。
消灯は過ぎてもおしゃべりしたい年頃で、部屋が別れちゃった子たちがやってきて先生に見つからないように、寝ている子を起こさないようにと言う気遣いだったようです(笑)
『あれ?●●ちゃん?どしたの?避難訓練?』と状況がイマイチ把握できていなかったワタシの問いかけに彼女たちは笑いを噛み殺し、更にいたずらっ気を起こしてこう言いました。
『避難訓練、そうなの!! ゲシコビ、あんた班長だからさ校庭にいって【第3班6人異常ありません】って言ってきてよ!』
仕方ない・・とスリッパをはくと、●●ちゃんは白いカーディガンを自分の肩から外し『寒いといけないから』とワタシに掛けてくれました。
ありがたくお借りし・・校庭に行くワタシ・・・真っ暗で誰もいない寮に響くのはワタシのペタペタと言うスリッパの音だけです。
ワタシの目は何故か夜目だけは利くので明かりは必要なかったし、実は電気のスイッチが何処にあるのかも解らなかったのです。
校庭にも、誰もいません。
ただ、風が吹いて ミミズクかフクロウかの声と木葉のなる音だけ。
暫くして・・・
だ~ま~さ~れ~た~!!
で、寮に取って返すと部屋で女の子たちが大笑いしながら『ごめ~ん!! 途中で気付くと思ったの』と泣き笑いしていました。
自分でも可笑しくて、そのままおしゃべりをして明け方眠りにつきました。
翌朝、男子部屋が騒ぎになっていたようです。
高校生でも男子なんですね、話を広めて女子に怖がらせてはいけない。
まだ合宿3日も・・・夜は3回も残っているのだから・・・と。
そんなことは知らず、昨日と同じ今日を迎える元気な女子!!
宿題をしていると、隣のクラスの●山君がゲシコビに『ちょっと・・』と呼ぶ。
●山君、野球部の子で背も高く女子には人気のある子だった。
当時のゲシコビの好みではなかったけれど(当時はサナトリウムで咳をしてそうなタイプが良かった・・・(爆))そういう呼び出しは今だかつて経験がなかった。
その時は正直思いましたよ~『まさか告白?! 17の夏?!』そうか~これがドキドキかぁぁ!!
●山君 『昨日俺・・絶対他の女子に言うなよ、幽霊を見た。』
ゲシコビ 『は?』
●山君 『夜中に校庭の真ん中に、幽霊を見たんだよ』
ゲシコビ 『うん(昨日のあれか?でも心配してくれてるの?←シツコクまだドキドキ)』
●山君 『お前さ、合宿終わったら寺でお祓いしてもらえ』
ゲシコビ 『は?お祓い?』
●山君 『お前そっくりだったんだよ!
よくいうだろ心霊写真とかで足が写んなかったりすると足我するとか!!』
ゲシコビ 『心配してくれるの?(←言った方がいいかな~自分だってと思い始める)』
●山君 『それでお前に死なれたら、何故教えてくれなかったってお前化けて出そう!』
ゲシコビ 『化けられたら困るから?』
●山君 『あんなの見たくないよ、もう!!』
ゲシコビは『ありがとね』と言って黙ってることにしました・・・だってあんまりじゃないですか!
化けて出たら嫌だから・・ってワタシの17の夏への期待やドキドキは一体~!!
勘の良い方はお気づきでしょう。
それからその寮には、
深夜、真っ白い服を着た幽霊が立って寮をじーっと見つめている・・
深夜真っ暗な廊下や階段を歩くスリッパの音がする・・
そういうお約束の様な幽霊話が始まったのでした・・・
最初は男子の間だけで広まり、徐々に女子に流れ着いた時にはもう時すでに遅し!
当事者の女子の面々は『黙ってようね・・』に落ち着き・・
今も続いているんじゃないかな(笑)
世の中には本物の幽霊さんもいるとは思いますが、その学校の寮の幽霊だけは偽物です。
長文・・・失礼いたしました・・・
だって今は忙しくないから日記を書くことが出来ますが、忙しくなったらまた書けなくなっちゃいますから~書けるうちに書きたかったのよ~! 忘れられちゃいそうで~(笑)
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ごめんね~ バカな話を延々と・・・
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