びっくり仰天 Ⅳ

びっくり仰天　Ⅳ

2006年12月11日(月) 605 / 6

子猫の死体はうちの庭に丁寧に埋葬した。
さよなら、可哀想なことをしたね‥。あなたの分まで姉妹ネコに生きてもらうよう努力するよ。。

しかし、最初に生まれた子は体重が８０グラムしかなかった。
獣医は「この時期に生まれたこと自体が異常だし、とっても小さいのでその子は育たないかもしれません」と言った。
さらに「１０００円くらいのはかりを買ってきて、毎日体重を量ってください。そして毎日増えていくようなら安心です。だめなら強制給餌を行ってください」と警告してくれた。
口の悪い先生だが、言うことはしっかりして頼りになるので信頼している。

最初の１～２日は、乳首に吸い付いているようなのだが、体重が８０グラムから増えなかった。獣医で薦めてくれたネコミルクを３時間おきに与える日々が始まった。

一方プリンは獣医でレントゲンを撮ってもらい、もうおなかに子猫がいないことを確認できたので、安心した。

丸２日ほど強制給餌を行った後、体重をはかると子猫は９０グラムに成長していた。プリンも熱心に育児をしている。よし、これなら大丈夫。母乳に切り替えよう。

・・・そして生後１０日たった昨日、ミルクと命名された子猫はうっすらと目が開きはじめた。体重も１８０グラムと増加したので、軌道にのった感じだ。

ただ、この子の父親は猫エイズに感染しているキムチだ。
キムチのエイズがプリンに移り、プリンからミルクへ移ってしまったかもしれない。だがそれを確かめられるのは、生後1ヶ月以上先になる。

今は感染してませんようにと祈りながら、日々成長するミルクを見守ることしかできない。。
母子感染の確立は５０％だ。でも、４月にやはりキムチの子を産んだクロちゃんにも、その子ども達にも感染はしていなかった。その事もあり、少し楽観できるのが救いだ。

ミルクは思いがけず与えられた、クリスマスプレゼントだ。
７匹もいる我が家。もう１匹も増やせないと思っていたが、ミルクのことはもう愛しくて愛しくて、とても手放す気になれない。
「これからは２人＋８匹家族としてまた楽しくやっていこう。
病気のことは、どういう結果になろうとも受け入れてやっていきたい」
プリンのおっぱいに無心に吸い付くミルクを見て、そう思った。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（おわり）

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