ちょっと煮詰まり気味なので、現実逃避させていただきます、ゲシコビです。
今は亡き父の、まだ結婚前の話だそうです。
先日、実家の兄が来た時に聞いた話で、私が知っていたことよりもやはり詳しく覚えていて・・こんなことがあったんだそうな(笑)
『クリスマスの晩飯は、ご馳走を食べるらしい。七面鳥も』
事の始まりは親戚の誰かから聞いた、この一言だったらしい。
父の実家は上越で、海岸近いとはいうものの雪も相当降る地域。
庄屋だったという父の実家、そこそこハイカラな西洋式なことに興味もあったようです。
そこでどこぞから『売主側の発表による、七面鳥』という黒っぽい鶏の雛鳥を買ってきたそうな。
で、クリスマスまで『大きくなれよ~うちは親戚も多いからな~』とせっせと育て・・
クリスマス近くには期待通りかなり大きくなった。
当時は25日がクリスマスだから、あまりイヴがどうとかはなく25日の晩。
みんなで食卓を囲んだ。
そこで問題は発生した。
『大人しく座ってろ!』
『〇△×◆・・・!!』
『ちゃぶ台に乗るな!!』
『おい、とりあえず足拭け!足!!』
『★△!!』
『痛い!! 頭引っ掻かれた!!(叔父の頭には某レスラーのような傷が残った)』
食卓(ちゃぶ台)をかこむ一同は騒然と『売主側の発表による、七面鳥』を捕まえようと躍起になった。
『やっぱり、躾けておかなきゃいけなかったんじゃないのか?』
『鶏の躾けなんてできたのか?』
はい、お気づきかと思います。
父の実家の面々は『売主側の発表による、七面鳥』を食べるとは思いもしなかった。
七面鳥と一緒に、ご馳走を食べる祭りだと思っていた・・七面鳥との食事会だと思っていた。
だから、まず本家の晩御飯が終わったら近隣の分家に連れてゆき、分家でもクリスマスをすべく、そこでまた七面鳥と食事会を開催しなくてはならないから、大きく育ってくれないと・・食の細い七面鳥では困ると思っていたわけです。
本家の慌ただしい(ある意味間違った)食事会の後、七面鳥は親戚筋を一軒づつ全部回り、大役を果たしてくれたそうです。
クリスマスの後、『売主側の発表による、七面鳥』は3年くらい元気でいたそうです(笑)
私の記憶には殆どないのですが、クリスマスというと父はその話をしてくれたそうで(笑)
後で『正しいクリスマスの晩餐』について知った時の衝撃は相当だったらしい・・
『馴れると鶏もついて歩いて可愛いものなのに、それを食べるなんて・・』と(笑)
想像すると楽しいですが、大変だったろうなぁ・・
鶏を夕食時に連れ込み、足を拭くために大捕り物勃発(笑)
父の実家にはそういう楽しい逸話が多くて・・夏場、飲んで帰る途中連れの男性が寝込んでしまったが重くて運べないから、寝かせたものの腹に何か掛けないと風邪をひくと思い、胸から下に土を掛けて放置したら翌朝、犬の散歩の人が死体遺棄と勘違いしたとか・・
嫁に行き、父も他界していますからもう代替わりし、殆ど縁もなくなったものの、ちょっと懐かしい父の実家です(笑)

危なっかしい場所でばかり寝るので、脱衣かごを持ってきました

意外に快適らしい♪

コメントはフリーにいたしますが、お礼が遅くなってしまうと思われます。
遠慮なく読み逃げしてください~♪
ゲシコビ
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