どこの地方にも原っぱと呼ばれた空き地が存在したのだと思います。
空き地には、どこから飛んできたかもしれない種が芽吹き、季節ごとの植物が咲いていて、秋になれば(秋だっけ?)名前は忘れましたが、セーターなどにひっつく実とか、春になればたんぽぽなどが繁っていたような気はするけれど、いつの間にか空き地は宅地になって、空いているのに立ち入り禁止や管理者の名前入りでいかめしい制限が書かれていたりします。
かぎられた土地ですから、それは仕方ないと思うのです。
何が建とうと、どう利用されようと、法的基準をクリアしていれば、それはもう第三者がどうこう言えることではないし。
ただ、景気のせいしょうか。
最近、○○用地と書かれた場所に一向に建物が建つ気配がない場所も見受けられます。
だったらそういう場所を建物が建つ目安がつくまで、売地ならば買い手がつくまで、一時的に期限を切って、近隣の子供や動物に解放するのも有りなんじゃないか。
大手デベロッパーの方とお話する機会があった時、江戸城普請時の某藩の例まで持ち出して、子供や動物が遊んでいるようで実は地固めにもなるんじゃないの?などとお話してみたのですが、素敵なアイデアだと前置きされた上で、不法投棄の問題、お子さんの怪我など事故が起きた時の責任の所在、犬猫の(主にお散歩時の犬)の糞の始末のマナーの問題等があり、現実的には実現できないだろう。
まして、一度それをやれば、必ず近隣住人で(期限を切っていても)空き地存続を求める人が出てくるので、まず実現不可能との答えをいただきました。
酒席での与太話ですが。
結局は妥協点の話で、期限付き空き地を使う代わりに責任の所在は求めない。
犬猫の糞しの始末をきちんとする。
かぎられた期限の中で楽しむ。を使う側が受け入れさえすればいいことなのだと思うのですが、人間の欲は限りなく。
私の夢想話より、現実の現場を知っている人の話のほうが重みがありました。

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