各地でいろいろな催しをやっていたようですが、私は山下公園で行われた催しに行ってきました。
ここでのイベントは災害時のペット同行避難などに焦点が絞られていたので、実際に避難した際、行政が使うケージの展示や、家庭で用意すべきものが書かれたパンフレットの配布、動物指導員によるキャリーやケージに慣れていないネコの扱い方指導などもあり、なかなかに有意義でした。

履かなくなったジーンズで作った猫同行袋だそうです。
作り方を書いた紙も配布していました。
長時間は無理でしょうけれど、爪切り時に暴れられてしまう人にも便利かも。
器用な方はチャレンジしてみてください。
また、避難をするときはガレキの中を歩かねばならない場合もあるとのことで、段差やちょっとした階段やスロープを設置したミニドッグランも用意されていて、リードをつけた小型犬がスロープを登る練習をしていたり、天気もよかったので多くの犬が訪れていました。
災害救助犬のデモンストレーションや、聴導犬、介助犬の説明などもあったのですが、盲導犬は市民権を得ているものの、介助犬に対してはまだまだ認知度が低く、レストランなどでも盲導犬は可だけれど介助犬は不可の場合もあるとの車いすの男性の体験談が印象的でした。

聴導犬はマルチーズやトイプードルのような小型犬が多いらしく、メールの着信を飼い主に知らせる実技をしていたのですが、大勢の人に囲まれテンションが上がってしまったのか、携帯が鳴る前から尻尾フリフリおやつクレクレで、どうやらこれは失敗だったようです(笑)。
獣医師会による、マイクロチップの説明や助成金の申請書配布、各企業のサンプル配布などもあったのですが、残念なことに朝一番に来た人たちの中にサンプルをたくさんお持ち帰りになった人もいたようで、午後はあまり残っていませんでした。
そういう人って災害が起きた時にも我先に餌など買い漁ってしまうのでしょうね。
東日本大震災の時のスーパーのからっぽの棚を思い出してしまいました。
動物を飼う人が自分のペットだけよければいいと考えると、非常時には絶対に揉めるんだろうなあと思ったのと同時に、ペットの躾は飼い主の義務だけれど、飼い主の躾は誰がするんだろう。などと考えてしまいました。
東日本大震災で被災地に取り残された犬猫の写真もあったのですが、餓死した動物たちの写真には紙が被せてあり、自己責任でみるよう配慮されていたり、その写真の前で涙を流して手を合わせておられる方がいたのも印象的でした。
動物指導員の方曰く、火災などが発生しておらず、建物に倒壊の危険性がなければ無理に避難所に行く必要はないのだそうです。(もちろん津波などは別問題ですが。)
避難所は家にいられなくなった人の為にあり、物資も限られているので、自宅で安全が確保できる人は無理な避難はしなくてもよいが、万が一を考えて日頃からペットをキャリーにならしたり、人が居る場所でも興奮しないよう躾けることが大切。だそうです。
そして、動物の為に用意するものは餌や水はもちろんですが、薬を飲ませている子や療法食を食べている子などは命に関る物を優先して常備してほしい。とのことです。

どんな犬が近くにきても、吠えられても動じないフレンドリーな大型犬。
お腹が空きすぎて途中で中華街にGO!してしまいましたが、いろいろな意味で勉強になった秋の一日でした。
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