その情報なので、どれだけ需要があるかはわからないのですが、どこかで誰かの役に立ったらいいなと思い、アップします。
今回は、『フルクトサミンは【食事に全く変更がない場合にのみ、上下の仕方について判断が出来る】というものに過ぎない』というものです。
以下長文になりますから、お時間のない方は読まなくても大丈夫です。
糖尿病の猫さんの毎日は『インスリン注射を打ち血糖値のコントロールをする』ことで成り立ちます。
と言ってもね、うちの子の場合ですが
☆ 毎日ほぼ決まった時間にご飯を出すこと
(一気に食べられたら一番なんですが食べきれなくても心配はない。時間をおいて食べきるから)
☆ 朝晩のほぼ決まった時間注射と、オシッコから出る尿糖のチェック&記録
この☆二つを普通のお子さん(お猫さん)に追加されるだけの事なのですが、そんな日々の中、
【尿糖は大して検出されないのに、長期的な血糖値(フルクトサミン)が異様に高い】という現象に
見舞われました。
それが発覚したのは獣医さんで開催している【春の健康診断キャンペーン】でお得に健康診断をしてもらった時でした。
血液検査12品目にSDMAがついたコースです。うちの子の場合ほぼ2か月に一度は12品目チェックをしているので、もっと品目の多いお高いコースは必要ないと言われて一番安いコースです♪
それに追加でフルクトサミン(長期的な血糖値:2週間くらいの間の血糖値がおおよそ測定できる)をお願いしました。
実はこの頃、うちの子の血糖値が高めで注射をするインスリンの量が増えていました。
一般的な糖尿病の子であれば血糖値が400以下ならまぁ、コントロールできていることになりますが、うちの子の場合は糖尿病を発症したのが4歳と早かったため、300以下を目指しているのですが、今回の12品目の血液検査の結果の血糖値は306とまぁ、いいかな?な値がでていたにもかかわらず、フルクトサミン(長期的な血糖値)は525って一体何事だ?!と。
そこで、サードオピニオンの専門医の先生のところに相談に行ってきました。
まず、現状の報告として先日の健康診断結果とSDMAの結果報告、フルクトサミンの値の出たプリントを見ていただき、さらに前回こちらの専門医の先生のところでした血液監査の結果以後のかかりつけ獣医さんで受けた血液検査の結果の比較表をみていただきました。


『体重、減ってるね。前回より』と専門医の先生。
それには心当たりがありました。
一時期、食欲が落ちていた際に食べきれないと思いフードの配合をドライフードやや多め、ウエットフードをやや少なめに変更しカロリーは揃えてあげていた時期から、食欲が戻った時ちょーっと計算ミスをして、やや少なめなご飯になっていたのでした。
体重が減ってきたので、増やすためにご飯も増やしたいけれどインスリンの効きが良くない時期のためか、血糖値が高くて増やすことが出来なかったのです。
けれども、今回の健康診断結果で全くの問題なし・・多少許容範囲を超えているものもありますが問題になるようなものではないとのことでした。
『インスリンの効きが良くないので、筋肉量を増やして少しでも効きを良くしようと思いまして、ウェット(アニモンダの糖尿ケア:ずばりタンパク質!肉の缶詰)を増やし、ドライ(ヒルズw/d:穀類を多く含むから糖質変換してしまう)を若干減らしカロリー収支は合わせています』と報告しました。
専門医の先生『なるほどね(笑) だったら、質問しますが今後どうしたいですか?体重は戻したいですか?それとも現状維持でいいですか?』
→ 今の体重で問題はないですか?
専門医の先生『全く問題ないです』
→ それでは、今後加齢することを考えると関節への負担等考えると、体重は今のままがいいです。
この子は食後、二階から一階への階段を6回降りる運動をしてもらっていますから
(尿糖が出にくくなるようです)関節への負担は避けたいです。
専門医の先生『それなら、生活でいじるとこないな(笑) 今の食事を続けて、インスリン量は0.5減らしましょう。それで十分です』
→ フルクトサミンは?
それに対する専門医の先生の回答は驚愕でした。
『フルクトサミンは血液中のタンパク質と糖分が結合してできる物質なので、食事がタンパク質の多い肉缶が増えたなら、そういう結果もあり得ます。』
つまり、
血糖値が高い(インスリンの効きが良くない)
↓
筋肉を増やし、インスリンの効きを良くしたい
糖質変換される穀類の多いドライフードを減らし、同じカロリー分のウェット(肉缶)を増やすことで筋肉量を増やせる
↓
肉缶だから、タンパク質が豊富!
↓
タンパク質と糖質が結合、フルクトサミンが上昇
という結果だったようです。
結局、フルクトサミンは『食事に全く変更がない場合、上下の仕方について判断が出来る』というものに過ぎないようでした。
糖尿病でフルクトサミン値と血糖値、尿糖の値があまりにも合致しない場合、こういうこともあります。
意外とご存じない獣医さんも多いようです。
ですので、そういう状況になったら、お食事の状況を考慮にいれて考えてみるといいかもしれません。
長くなってしまってすみません。
そうそう!余談ですが、オーラルケアは腎臓にいいというのは本当かもしれません。
うちの子、現在8歳ですがSDMAは8(ステージ1)です。

毎日の歯磨きシートによる歯磨きでこの結果です。前の上の犬歯の歯肉の炎症は私の磨き過ぎのようで翌月には解消しました。
完全に歯垢はとり切れていないものの、理想的・・・母ちゃんは嬉しいぞ!!
毎日の体の維持が投薬ではすまない子でも、こういう結果出せることもあります。
どこかにいる糖尿持ちの猫さんの親御さん!『糖尿病は発症したらもって二年』というのはあまり、あてにならないと思いますよ。だいじょうぶ!頑張りましょう!

ゲシコビ
最近のコメント