今回の日記もゲシコビ個人の意見であり『あくまでうちの子ではこうであった』というものです。
全ての猫さんや獣医さんが同じというわけではありませんので、ご注意ください。
今回『長年お世話になっている獣医さんだから』という理由での獣医さんの選び方の危険性について、思ったことを書かせていただきますので、不快な気持ちになる恐れのある方はお読みにならないことをお勧めします。
長文です・・すみません。
また、ネコジルシは13歳以上の方を対象としたサイトです。
書いた内容についての判断は各人で行っていただきたく、校閲や添削は硬くお断りいたします。
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かかりつけのお医者さんで『春の健康診断キャンペーン』が始まりました。
うちの子は毎月血液検査を行っていて、血糖値・腎臓・肝臓等のチェックは行っていますが、それ以外の項目をお安く(これ大事)受けることができるキャンペーンには毎回乗っからせていただいています。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、うちの子は糖尿病です。
その発病経緯についても久方ぶりに書かせていただこうと思います。
そして『長年お世話になっている獣医さんだから』という理由での獣医さんの選び方の危険性について、思ったことを書かせていただきます。
今年の結果も問題なし!血糖値以外は基準値以内でした。
有難いことです。
ちなみに、彼女の食べているものは
ドイツ製アニモンダ インテグラプロテクト(ウェット、腎臓ケア)と フォムファインステン(ウサギ味)
この2種類をフードブレンダーで離乳食状に粉砕したものを朝晩 約90gづつと
ヒルズw/d 朝晩12gづつ あとはおやつにアースの食べられる歯磨きロープを一日に一つ、ほかにはサプリメントです。
サプリメントは、VercureLiv(肝臓用)、Meni-one EyeC(目の水晶体用)、コルディM(免疫その他)を食べてもらっています。
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お薬はインスリンのほかに、ステロイド剤 プレドニン5mgを一日一回1/4錠です。
インスリンとステロイドはこの子の場合、おそらく生涯継続します。
最近の他の方の日記においてステロイドは短期にとか、宜しくないというものが多くみられますが、適正な獣医さんの指導の下においての投与では非常に良い効果があります。
うちの子は、血液検査では判明しないような炎症が体のどこかで起きていたために、インスリンに効きが悪く、ステロイド投与を開始するまでは一回に付き13単位という異常な量の注射が必要でした。
インスリンは通常、体重の二倍の投与が限界と言われます。
当時のうちの子の体重は3.7キロほどでしたから、多めに見て4キロだとしても3倍以上打たなくては効果が出なかったのです。
ステロイドを投与してからはインスリンは、ほぼ5単位で体重も4.9キロ~5キロを一年以上維持しています。
ステロイド投与継続を指示してくれた獣医さんには他にも同じ状態の子がいるとの事です。
診断結果(数値)を見ていただければ、持病はあるものの健康体を維持していることがお分かりいただけると思います。
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ちなみにBUNはたんぱく質の塊(肉缶)を食べているため高い数値が出ていますが、問題になりません。
尻尾のある子どもの健康は『元気そうだから』『いつも通りご飯をたべるから』だけでは判断できないと私は思います。
その判断で、初代の子には膀胱炎を頻発させたりと辛い思いをさせてしまいましたので、先代のポテコからはこまめな健康診断(5歳までは年一、10歳までは半年に一回、10歳からは3か月に一度)で過ごし、18歳9か月迄一緒に暮らすことができました。
健康診断(血液検査)はとても大事だと思っています。
初代、先代のポテコは同じ獣医さんのお世話になっていました。
初代は14歳から16歳まで、先代は0歳~18歳までお世話になり、今の子も実は4歳までお世話になっていました。
つまり20年以上のお付き合いでした。
考えたくなかったのですが、その獣医さんも年をとります。
だんだんと少なくなっていった患者さん(待合室はいつしかガラガラに)
着ている白衣も着崩して、シャツが見えている状態に。
今の子が3歳を過ぎた時に『大人になったらので、ドライフードは何にしたら良いか』と質問すると、ネコジルシでは大変評判の良い、そして効果も出ている尿路結石用の病院でしか当時は売っていない療法食を勧められました。
『ドライを食べさせるなら、これでないと尿路結石になる』と言われ、それならそうしようかと一旦、現在の状態の血液検査をしてもらいフード変更前のデータを取り、病院でそのフードを購入し、徐々にそのフードに切り替えました。
100%そのフードに切り替えて2日くらいでしょうか・・いきなり多飲多尿が始まります。
まるで腎疾患のような勢いの多飲多尿に驚き、病院に電話して予約を取ろうとすれば『今年は暑いからねぇ!腎臓のわけないよ。こないだ検査したばかりだし、4歳でしょう』と一笑されましたが、念のため連れて行くと『糖尿病だよ!血糖値400もある』でした。
その時にフードが原因ではないかと伺っても『そんなことはない』と言うばかり。
一旦前のフードに戻したら、血糖値は100くらい下がったもののまだ高い。
みるみる痩せていくポテコ。
『これはフードのせいでは?』と再度聞いても『痩せている方が体にいいよ』と言いますが、もともとポテコは太ってなどいませんでした。『糖尿病になったのは遺伝だよ』と。
糖尿病ならそれに対して、対応しなくてはと思い検索しまくりケトンが出たらすぐ医者にという記述を見つけ、『ケトンがでたらすぐ連れてきます』と言ったら『ケトンなんか出たら末期だよ』と。
このお医者さんとの縁を切ろうと思ったのは、私たちが退出した直後に診察室に入った患者さんに対して、ポテコがこのような状況になったのに『ドライフードなら、これでないと尿路結石になる』と繰り返しているのが聞こえた時でした。
とてもいい先生だったのです。本当に。 でも、時間は残酷だなと。
その先生はポテコが違う病院にかかり始めて2年で廃業されました。
今のかかりつけのお医者さんで、最初にケトンが出た時には『あ、出ました?大丈夫ですよ』と何でもないように仰り『糖尿病は飼いならせます。大丈夫』といってくれて。
なかなか改善しない状況に『大学病院に一度行ってみませんか?予約取ります。』と予約までしてくれて。
しかも、かかりつけのお医者さんでは、常に一匹の患者さんに少なくとも二人の先生が診断に立ち会い、一か所の病院でセカンド疑似セカンドオピニオンのような診察が受けられます。
大学病院の担当の獣医さんが個人病院を開いた時にも直接予約を取ってくれて『ポテコさんは難しい部分がありますから、うちと内科専門医の先生とで連携しましょう』と言ってくれました。
それで今も年に数回、毎月の血液検査結果を持参して暑さ寒さの厳しくない時期にはポテコも連れて内科専門医の先生のところに現状報告をしに行っています。
ある意味、以前お世話になっていた先生では、ここまでの治療を受けることはできなかったでしょうから、良かったのだと思います。
何が幸いするかわからないですね。
親は獣医さんが正しい判断が出来ているのかの見極めなくては危険だなと思いました。
自分も同じように年をとります。
だから柔軟に他の人の意見や、新しい技術を受け入れられるように、しっかりしないと!!と思っています。
長々と、失礼いたしました。
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