とめ蔵が天国に行ったときの日記より
1月22日(火) 午前3時27分
長男 ぶち猫の とめ蔵 が、永眠しました。
12年と5ヶ月。
最後は私の腕のなかで息を引取りました。
12年前に、突然神が降りたかのように私は猫飼うんだ!と言い出し、どうせなら、捨て猫を引き取ろうと色んな所に保護された猫を見に行きました。
何箇所も回って、たくさんの猫に会うも、なかなか決められずにいたとき、姫路で5匹の生まれたばかりの子猫が保護されたと聞き、会いに行きました。
炎天下の中、ダンボールに入れて捨てられてた生まれて間もない子猫は、拾われた時には3匹が命を落としていました。かろうじて助かった子猫が、グレー猫のオスと、ぶち猫のメス。
私は前に子宮の病気で飼ってたフェレットを亡くしていたので、次は絶対オスにすると決めており、グレーの子猫を引き取ろうと面会に行きました。
まだミルクを飲ませてあげなきゃいけない子猫だったので、グレーの猫にミルクのやり方をボランティアの方に習っていると、そんなあたしに、まだお腹を擦りながらしか歩けないぶち猫が、よちよちと登ってきました。それが後のとめ蔵です。
当時のとめ蔵は、ミルクもうまく飲めないため、こぼしまくって飲むせいで、顎の毛が抜けてて、すごく貧祖な感じになってました。
そんなぶち猫が、必死に何度も何度もあたしに登ってきてアピールしてきてたんです。
嬉しいけど…メスだしな…
そう思いながら、とりあえず1度帰って、考えることになりました。
でも、帰りの車の中で、思い出すのは必死に登ってきてた毛の抜けたぶち猫のことばかり…
あたしは、帰りの車中で、もうあのぶち猫しかない!と決めました。
あの子が、あたしを選んでくれたんだ!と思いました。
そして、ぶち猫に、女の子だから「とめ」と言う名前を付け、2ヶ月たって、動物病院でワクチンを打ってもらう時に、お医者さんから、
あ、この子、オスですね(笑)
と、言われました!オスが欲しかったあたしには、もう運命だとしか思えなかったです✨
その後、女の子の名前に無理やり「蔵」を付けて男の子ちっくにして、後の「とめ蔵」が誕生しました。
とめ蔵は、なかなか子宝に恵まれず、不妊治療を続ける私たちの子供代わりになってくれました。
イタズラ好きで、暴れん坊で、ツンデレで…
食べてしまいたいくらい可愛かったです。
ほんとに…とめ蔵が居なかったら、8年にも及んだ不妊治療に耐えることなんか絶対にできなかったです。
どんなときも、そばにいて、癒してくれました。
本当に本当に感謝しかありません。
飼い猫なら、もう何年か生きてもおかしくない歳でした。手術を2回して、片目が閉じなくなったり、ストレスがあったのかもしれない…
手術をさせたのは正解だったのか…
とめ蔵はつらくなかったやろか…
幸せな12年を送れたんやろか…
私は勝手に自分をママに選んでくれたんだ!って思ったけど、ほんまにそうやったんやろか…
いまはただただ、そんな思いで、涙が止まらない…
1~2か月前からやせ細りだし、ここ2.3日は食事もまともにできず、覚悟しなければと思っていました。
でも、とめ蔵がいなくなって
覚悟してたよりも 辛い
覚悟してたよりも さみしい
覚悟してたよりも 涙が止まらない
とめ蔵に逢いたい
とめ蔵に触れたい
泣いてたらいつもさりげなくそばにいてくれたとめ蔵が、どんだけ泣いてもそばに居ない…
2005年8月10日
2018年1月22日