ろくちゃんのけはい その7の2

ろくちゃんのけはい　その7の2

2018年3月1日(木) 237 / 0

荼毘に伏す
（だびにふす）って昔はよめなかったな
普段なじみがない漢字だし。

先週の今日の夕方くらいは
業者さんをずっと待っている間も
時々ろくちゃんをナデナデしてた。

大好きな場所はおはなのあたりと
おみみのうしろ

おみみはそんなに変わらないけど
おみみとおみみのあいだのおでこのあたりがとっても冷たくて硬くなってた。
冷たい氷みたいだった。毛なのに。

業者さん＝おじさん、が来る時間まで
なんだかソワソワしてしまったが記憶があんまりない。

予定の時間をちょっとすぎておじさんから電話がきた。

近くの駐車場につきました、、って。

ベットごと、ろくちゃんを抱っこして家をでる。
家を出るとき、おっとに交代して焼香しにゆく？ってきいたら
うんといわれた。
びっちゃんにろくちゃんとさいごのお別れをさせるといって
ろくちゃんをびっちゃんに見せたんだけど、まったく不思議なほどにスルー。
で、おっとにそういう感情があるのも意外なことだった。

駐車場は
うちから見えるすぐそこのところで、、、
でも実際に止めたら後部スペースが狭すぎた。

あそこの角はどうでしょうね？とまた別の駐車場へ。
そこもちょっと狭くて落ち着かない。

なので、あそこの裏手にもあるんですっていって
別のところに行ったら、そこは8台分くらいの場所があって
ゆったりと車が置けた。
河津桜の花が咲いていた。手を伸ばして花泥棒。いちりん。

手早く炉の前に簡易祭壇を設置してくれていた。
ベットからろくちゃんを抱き上げて
炉の手前に優しくおいてくれた。
仕事とはいえ、ありがたいなあって感じた。

寝かせてから、小さな数珠が渡された。
ろくちゃんの腕にかけてくださいって。かけてあげる。

お花やお弁当をならべてあげて、河津桜の花もいれてあげた。
そのときはあんまり悲しいとかそういう気持ちはなかった。
寝相アートみたいに
どこにならべようかな？って考えるのは
楽しいという気持ちにもにていた。へんなの。

おっとに報告するために、なんとなくデジカメで写真を撮る。
気持ち的に撮れないかなと思ったら撮れた。

炉の扉が閉じられた。

近くに咲いていた河津桜の写真も撮る。

いったん家に戻る。
お骨ひろいの時間まで

その時間が長いのか、短いのかと言ったら記憶の中ではもう短いのだけど
その時は長かったのだろうなと思う。

本来の予定時間よりちょっと早めに連絡が来た。

まだ8時ちょっと前だったけど、お店はしめて
おっとと一緒にいった。

すでに炉は開かれていて（さましてる）、
閉じられるまえに見た姿と同じ姿で
まるで図鑑に出てくる恐竜の標本みたいだった。

びっくりしたけど、悲しくはなかった。
というか、もういないんだなーって実感。
悲しいっていうのはどういうことなのかな？

またデジカメで写真を撮る。撮れないと思っていたら、
案外撮れるものだな。

おじさんがてきぱきと、骨の説明をしてくれた。

とりあえず形式的に
おっとと一つずつろくちゃんのお骨をひろって
ちいさな骨壺にいれる。

初めから粉骨してもらうことにしていたけど
首のほねは小さな骨壺に、
しっぽと爪の骨はカプセルみたいなのに入れてもらうことにした。
（コミコミ）

いったん家に帰り、おじさんの連絡を待つ。

ろくちゃんはサラサラのリン酸カルシウムの粉末になって
にじいろたまごのおうちに入って帰ってきました。

おじさんにお礼をいって、お代を支払う。
端数はいりません、そしてお弁当とお茶代をほんの少しだが心付け。

まだまだいるんで、いつかまたお世話になりますって。

今回はちっこいたまごのおうちにしてもらったけど
うちのネコズまだ5にゃんいるからたまごのおうちにすると六個になるのかー。
次はおおきいおうちにして、最終的にみんなのお骨を一緒にしてもらおうかな。
つか、最終的にはわたしのお骨も一緒にしてほしい。
ニンゲンもこんな風にシンプルにできたらいいのにな。

夜中に霧雨
猫毛雨（ねこんけあめ）
霧雨のことを九州地方でこう呼ぶらしい
ほんとかな？

32 ぺったん