猫を家族に迎える際には、ケージや食器、トイレなどの事前準備に費用がかかりますが、猫との共同生活が始まってからも様々な費用が発生します。
本記事では、猫を飼育する際に必ずかかる費用や猫の飼育に関連するその他の費用について詳しく解説します。これから猫との生活を始める方や、猫を飼い始めたばかりの方はぜひ参考にしてください。
猫は食事が必要であり、トイレも設置する必要があります。また、爪とぎやおもちゃなど、猫の快適な生活に適したアイテムも必要となります。
毎年必要となる費用を以下で確認していきましょう。
猫の好みや年齢、体調によって与えるフードが異なりますし、猫の理想体重に応じて1袋が無くなる頻度も変わります。また、総合栄養食以外にもふりかけやおやつを与える場合は、その分費用が増えていきます。
キャットフードの種類や総合栄養食についての詳細は、「キャットフードについて」の記事も合わせてご参照ください。
ワクチンは、継続して年に1回接種することが推奨されていますので、必ずかかる費用と考えてください。
また、病気にならず健康に過ごしている場合でも、定期的な健康診断を受けることで病気の早期発見につながりますし、健康な状態を記録しておくことで、万が一の際に役立つことがあります。
成猫であれば年に1回、高齢になった場合は半年~数ヶ月に1回の健康診断が理想的ですが、猫の健康状態によって異なりますので、かかりつけの動物病院で相談してください。
猫の飼育において最初に必要となる消耗品は猫砂です。トイレそのものも様々な種類がありますが、猫砂にも脱臭効果が優れているものや、猫が誤って口にしてしまっても安全なものなど、さまざまな種類があります。
トイレや砂の種類やメリット・デメリットについて詳しく知りたい方は、「トイレや砂について」の記事も併せてご確認ください。こちらではトイレの種類についても解説しています。
次に爪とぎについてですが、リラックスや気分転換、マーキングの目的で爪とぎを行うことが一般的です。
爪とぎには様々な素材や形があります。消耗品であるため、低価格で買い替えやすいものから、見た目と機能を兼ね備えた高品質なものまで、お好みで選ぶことができます。また、爪を研いでほしくない場所に爪とぎ防止シートを貼ると、その分の費用がかかります。
他にもおもちゃやブラシ、シャンプーなど、頻繁に買い替えるものではないものの、定期的に購入が必要なアイテムもあります。「猫との暮らしに必要なもの」の記事も参考にしてみてください。
猫は適度な温度と湿度の環境で快適に過ごします。夏や冬などの季節には、エアコンやヒーターを使用して猫の居住環境を整える必要があります。飼い主が不在でも適切な温度と湿度を保つために設備を稼働させる必要がありますので、季節によって光熱費が増加することを考慮しておきましょう。
また、給餌器やペットカメラを使用している場合は、その分の費用もかかります。
普段は出費する可能性が低くても、「もしも」のために考えておくべき費用があります。
これらの費用も事前に考えて、いざという時のために備えておきましょう。
完全室内飼いで運動量や食事など健康に気を使っていても、怪我や病気にならないとは言えません。内容によっては長引く可能性もありますし、手術をしなければいけない場合もあります。健康でいてくれるのが一番ですが、もしもの時のことも考えておきましょう。
また、人間は公的医療保険に加入しているため原則3割負担ですが、猫には公的医療保険がないため、動物病院でかかった治療費は全額飼い主が負担することになります。
猫のために貯金をしておくのももちろん良いのですが、怪我や病気は若い頃でも年齢を重ねるごとにリスクが高まることや、長期的な通院や入院、手術をすることになったことを考えると、ペット保険に加入しておいた方が安心できます。
保険への加入を「病気になってからでもいいかな」「もう少し年を取ってからでもいいかな」と思われる方もいるかもしれませんが、ペット保険も傷病の内容や年齢によって加入できなくなる場合があります。
ペット保険は補償範囲や特徴がありますので、どんな時に補償したいか、特徴が自分に合っているか、支払いが生活を圧迫しないかなどを考えながら選ぶようにしましょう。
ネコジルシでは、全国6,300件以上の対応動物病院で窓口精算が可能な「アニコム損保」のペット保険をお勧めしております。補償内容で選ぶことができ、サービスも充実しています。シニアの猫でも加入できる保険もありますので、気になる方は「アニコム損保のペット保険」もご覧ください。
お手ごろ保険料のペット保険なら、業界最安クラスPS保険がお勧めです。「猫の治療費について」では、何故猫の治療費は高額になってしまうのか?とともに、PS保険の特徴について紹介しております。
長期間家を空ける場合は、猫の世話を誰かに頼まなければならないかもしれません。一時的に預けたり業者に頼む場合はその分の費用がかかります。
ただし、ペットホテルなどはメリットもありますが、デメリットもありますし、猫は環境の変化にストレスを感じてしまいます。費用を貯めておくこともいいですが、まずは家族や友人、知人などに相談してみると良いでしょう。
主にかかる費用や急な出費になる可能性のあるものを紹介しましたが、これ以外にも猫や飼い主、住居の環境によってかかってくる継続費用は様々です。
「可愛いから欲しい!」「生活がさみしいから欲しい」など衝動的であったり、安易な考えから迎えることは、猫にとっても飼い主にとっても幸せではありません。
命を迎えるということは、長い間一緒に暮らしていく家族が増えるということ。本当に今迎えることが出来るのか?保険に加入しておいた方がいざという時のために安心ではないか?など、今一度考えてみてください。