猫を家族に迎える際、「里親になる方法は?」、「手続きの流れは?」、「トライアルとは?」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
今回は、里親募集サイトや保護団体での猫の里親応募方法と、決定までの手順、よく見かけるトライアルについて詳しく説明いたします。
猫の発情期は年に2回あり、2月~4月上旬および6月~8月頃にピークを迎えるとされています。これにより、約2ヶ月の妊娠期間を経て出産が行われます。ネコジルシにおいては、里親募集は春と秋に多くなります。4月末頃から募集が増え始め、5月からはさらに募集が増加し、6月~7月にピークを迎えます。その後、8月に一度落ち着き、10月前後に再びピークを迎えることが一般的です。
生後2ヶ月の子猫を希望する場合も多いでしょう。これは、多くの子猫が生後2ヶ月で離乳するためであり、それまで母猫に愛情を注がれることを望む飼い主が多いからです。母猫が不在などの理由で乳飲み子の里親募集が行われる場合もありますが、成猫や離乳した子猫よりもお世話が大変で、細心の注意が必要となります。子猫を迎える際には、軽率な決断を避けるようにしてください。
猫の飼育において、熱意と終身的なケアへの意志が極めて重要です。同時に、飼育環境や猫の性格についての事前理解も必要不可欠です。里親になる前に関する情報はこちらに、里親になった後の注意事項はこちらに掲載されております。是非とも熟読していただくことをお勧めします。事故予防に関する知識も身につけておくことが望ましいです。
里親募猫の里親募集に応募する場合、主にネコジルシのような「里親募集サイト」へ応募する方法と、保健所やボランティアの譲渡会など「保護団体」へ応募するがあります。
どちらの方法も基本的な流れは同じですが、細かな点で違いがあるため、自分や家族に合った方法を選んでください。
里親募集サイトでは、登録後にサイト上で気になる猫を探し、サイトを介してやり取りを行います。この方法の特徴は、近くに譲渡会が開催されていない場所にお住まいの方でも猫を確認できたり、時間を気にせずにチェックや簡単なやり取りが可能です。
ネコジルシでは「里親募集」から募集中の猫を確認し、質問や応募が可能です。
ほとんどの里親募集サイトでは、まず最初に登録が必要です。
ネコジルシでは、詳細な住所や氏名などの個人情報を記入する必要はなく、相手に信用できると判断したタイミングで情報を提供できるため、安心してご利用いただけます。
気になる猫がいた場合は応募しましょう。応募前には、募集内容や性格、応募条件などの情報を確認してください。また、質問がある場合は保護主に確認しましょう。
応募後、当サイトを通じてユーザー間でメッセージのやり取りを行います。これにより、家庭環境やペット可住居の確認、家族のアレルギー状況、面談や面会日の調整などを進めていただくことが一般的です。
どのサイトでも同様に、「里親詐欺ではないか?」との不安や「審査が厳しい」と感じることがあるかもしれません。そういった場合は、縁がなかったと捉え、勇気を持って別の候補を探すことをお勧めします。
万が一、お断りされた場合でも、「縁がなかった」と前向きに捉え、次の保護猫探しに気持ちを切り替えてください。
円滑に話が進んだ場合、トライアルまたはそのまま正式譲渡の流れになります。
事前に飼育環境が適切であるかどうかの確認として、自宅訪問が行われることがあります。不安な点がある場合は先に確認しておきましょう。
猫をお迎えする前に、書類への記載や身分証の提示、譲渡費用のお支払いが必要となります。また、部屋やフードなどの準備も必要ですので、不安な部分は保護主様に確認を取りながら、万全の準備を整えていただくことをお勧めします。
まずは、譲渡会や保護施設を訪問し、気になる猫を探します。ここで猫の雰囲気を直接確認し、保護主様に質問ができる環境が整っています。
ネコジルシでは、「譲渡会掲示板」から地域で開催される譲渡会を調べることができます。
譲渡会への参加には、予約制であったり、事前の講習会が必要だったりと、様々な条件があります。事前に確認し、必要な持ち物や服装を整えましょう。
保護団体は少人数で運営されていることが多いため、質問の際は注意点やよくある質問を確認してから連絡するよう心掛けましょう。
様々な猫を見て、家族に迎えたい猫を探しましょう。見つからない場合は焦らず、次の機会を待ちましょう。
気になる猫がいれば、保護主様やスタッフに声をかけ、猫の性格や特徴を確認しましょう。会話を通して猫の性格や気になる部分を確認したり、触れる子に関しては触れ合う事も出来るかもしれません。
お迎えを決めたら、申し込み手続きを行いますが、譲渡会によってタイミングなどは様々です。サイトに記載されている事が多いので、確認しておきましょう。
家庭環境やペット可住居、家族のアレルギー状況などについて、猫を迎えることができるかどうかを確認する面談が行われます。焦らず、丁寧に答えましょう。
「なんでこんなに厳しいんだろう?」と感じることがあるかもしれませんが、その時は縁が無かったと思い、あきらめる勇気を持つようにしてください。
もし断られた場合でも、前向きに次の保護猫探しに取り組みましょう。
円滑に話が進んだ場合、トライアルまたはそのまま正式譲渡の流れになります。
円滑に進んだ場合、トライアルまたは正式譲渡の流れになります。飼育環境の確認のため、自宅訪問が行われることがありますので、不安なことがある場合は確認しておきましょう。
お迎え前に、書類への記入や身分証明書の提示、譲渡費用の支払いなどを行います。もちろん、猫のための部屋やフードなどの準備も必要です。不安な点があれば、保護主様に確認しながら準備を進めましょう。
譲渡サイトや譲渡会では、一般的に以下のような譲渡条件が設定されています。
猫は大切な命を持つ生き物であり、一緒に暮らすことは責任を伴います。猫の寿命に応じた長期的な計画が必要であり、病気や高齢化に対処できるかを慎重に考慮してください。
猫との共同生活は鳴き声や臭いなどの環境の変化が出てくるため、家族全員に影響を与えます。
猫と暮らす前に家族ときちんと話し合ったり、譲渡会であれば出来る限り家族全員で行くようにするなど、最終的に家族全員が円満で迎えられる行動を取るようにしましょう。また、家族が猫アレルギーの可能性も事前に調べておくことが重要です。
ペット不可であれば、例え他の人が飼っていたとしてもNGです。
ペット可の住居では、犬や猫を飼っても違反になりません。ただし、建物内の飼育ルールや飼育数制限など、具体的な条件を確認しましょう。また、引越し予定がある場合も、ペット可の住居を確保するまで里親募集に応募するのは待った方が良いでしょう。
猫がストレスなく過ごせる環境を整えることが大切です。猫の性格やニーズに応じた飼育スペースや安全対策を検討しましょう。また、猫の飼育に伴う経済的負担(餌代、医療費、ペット保険など)も考慮してください。
人が乗らないような場所に乗ったり、コードを噛んだりしてしまうこともあります。住居にあからさまに危険な場所などはありませんか?対応策を取ることが出来ますか?猫を育てる環境に適しているか考えてみましょう。
里親詐欺や虐待を防ぐため、署名や身分証の提示が求められることがあります。これにより、譲渡先が信頼できる方であることを保護団体や保護主が確認できます。
「そもそも里親詐欺というものは何なのか?」が気になる方は「里親詐欺者にご注意ください」をご確認ください。
譲渡費用は、猫の保護活動中に発生したワクチン、検査、手術、去勢・避妊手術などの費用の一部または全額を指します。保護主や保護団体によって料金が異なることがありますが、それらは猫の健康状態や医療処置の内容によって変動します。
個人の保護主では、猫の状況や医療費に応じて譲渡費用が設定されることが多いです。一方、保護団体では一律の料金が設定されている場合があります。
猫との生活を始める際には、譲渡費用が適正かどうかを確認することが大切です。あまりにも高額な料金や不明瞭な部分がある場合は、保護主や保護団体に詳細を尋ねてください。
正式譲渡の前にトライアル期間というものが設けられることがあります。
これは、実際に猫を家に迎えた後、性格や行動を観察し、最期までお世話ができるのか、猫が環境の変化などに極度のストレスを感じていないか、先住猫がいる場合には相性はどうかなど、互いが一緒に暮らしていけるかどうかを確認する期間です。
全ての猫に対してトライアルが必ず実施されるわけではありませんので、トライアルを希望する理由がある場合は、サイトや譲渡会の説明を参照し、保護主に確認を取りましょう。
トライアル期間の長さは、猫の年齢や性格によって異なり、通常1週間程度が一般的です。期間中の中断も可能ですが、猫が新しい環境に適応するまでに時間が必要であることを理解することが重要です。
トライアル期間中の費用負担や返金に関しては、保護主と事前に確認しておくことが適切です。
トライアル期間中も、猫との共同生活が始まりますので、適切な準備が必要です。具体的には以下のような対策が考えられます。
など、猫の安全と快適な生活環境を整えることが大切です。
場合によっては、保護主から現在使用しているフードの提供や、猫が使っていたアイテムの貸与が可能なこともあります。必要なアイテムについては、保護主と事前に相談し、適切な準備を進めてください。