第53回 猫の不思議を解明!「猫のなるほど不思議学」
2月も後半に突入ですね。
こないだ年が明けたと思ったら、
もう3月の足音が聞こえてきたりして。
月日が過ぎるのは早いものです。
今回のえりかのコラムは岩崎るりは著
「猫のなるほど不思議学」のご紹介。
ごゆっくりご覧下さい。
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専門の方々から見ればどうかは分かりませんが、
一般の私の目から見ると、どっちかというと
専門的な方向の本です。
この本、ネットで購入したのですが
その時の紹介文から予想していたものより
ずっと専門的な言葉が飛び交う本で、
なんとなく得したような、思いがけず頭が良くなって
しまったかのような、そんなお得感満載な本。
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大体、まあ、高校生くらいからでしょうかね。
そんくらいから理解できるであろうこの本。
猫の社会学、体の話、遺伝学、病気の話もあれど
一番興味を惹くと思うのが猫の「性」の話。
今まで、結構いろんな猫の本を読んできましたが、
この部門にここまで突っ込んだ話をしている
本というのはこれが初めてなんじゃないかな、と。
そういう意味でも対象年齢は大体高校生ぐらいから。
本自体に年齢制限はありませんが、これを読んだ
私の独断と偏見でそう判断いたしました。
子どもさんに与える際にはご注意を。
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猫の交尾の始まりから終わりまで、
猫の性器の話、一妻多夫制度の話などが
詳しく書かれているのですが、
題名だけ見ていれば、なんというか、この、
うーんと、ああ、私はどうすれば。
これを書いてる人はきっと真面目な方なんでしょうね。
真面目故に、文章間の小見出しや題名が大変なことに
なっていることに気が付かない。
いや、確信犯かもしれません。
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まず、一部を抜き出してみましょうか。
このコラム上にばばんと書き出してしまうのも
ちょっと気が引けるので、見えないようにしときます。
読みたい方は、かっこ内をドラッグしてみてください。
↓
↓
↓
※注意
そのへんのことが苦手な方はドラッグ自重で。
↓
↓
(何発やれるか猫のオス?
トゲつきペニスで濃厚精液を連射)
(猫は早漏でSM好き!?)
題名は大層過激ですが、内容は大変勉強に
なることのオンパレード。
上で紹介してみた題名だって、その項目を
読んでみれば納得できること間違いなし。
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猫を飼っていれば、無視して通れないのがこの項目。
どんなに可愛くても、猫は魔法で増えてるわけじゃ
ありません。そこには生々しい現実があって、
いくら「私の可愛い○○ちゃん」であれども
発情だってがんがんするし、その欲求を
抑えきれないことだってあるわけです。
だったら、飼っているこちらとしても
その辺のことをほっておくわけにもいかない。
目を背けて通るのは、あまりにも無関心。
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少し生々しい表記で書かれていますが、
元々生々しさからは逃れられないこの項目。
そんなもんだと多少覚悟をして読んでみると、
そこは知識の宝庫。
なんだかその部分だけを紹介しちゃってますが、
その部分はこの本の僅か一部分。
他にもたくさん猫好きであれば
読んでおきたいことがたくさん。
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「猫の視世界をシミュレーションしてみよう」
という項目では、猫が普段どんな景色を
見ているか、という疑似体験ができますし、
これを理解すると大変猫が呼びやすくなります。
というのは私の体験からでして、
この項目を読んで、実際に疑似体験してみて、
猫がどういうモノに対して敏感に反応するのかが
分かれば、猫の気を惹くのが簡単になりその結果、
名前だけを呼んでも来なかった猫達が、
すぐにこちらに来るようになりました。
大変便利であります。
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うーん。勉強になった。
これ一冊読むだけで、これからが
かなり違ってくると思いますよ。
毛色で分かる猫の気質の傾向や
毛色や目の色の遺伝の不思議など、
興味深い話もたくさん詳しく
解説されています。
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専門用語が多いですが、それに負けて
流し読みしてしまうのはもったない。
1項目ずつ、集中してじっくり
読んでいくのがいい本かもしれません。
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猫のなるほど不思議学
猫の気質は毛色でわかる。うりふたつにならなかった世界最初のクローン猫。高いペットフードと安いペットフードのどこが違う。病気早わかりチェックリストで猫を長生きさせる。人気ブリーダーとして国内、海外で実績を残した著者が、ミステリアスな猫の生態を徹底分析。奔放な性生活から長生きさせる秘訣まで、面白くて役に立つ、とっておきの知識を伝授。
次回は3月2日更新予定!次回も是非見てくださいね!