えりかの猫本レビュー

第33回 うちにも来てほしい「きょうの猫村さん」


新緑の季節、目にまぶしい青葉など
堪能してらっしゃるでしょうか。
あんまりまぶしくないですが、
えりかのコラムも始まりますよ。
今回は「きょうの猫村さん」のご紹介。
ごゆっくりご覧下さい。

















の辺にあった漫画文庫=4


手の届くとこにあった漫画本=6

本棚の二段目、右から4冊目にあった漫画本=7


さーて、なんの数でしょうか。
漫画本にかかせない、「あるモノ」の
数を数えてみました。
コレが無いと、「漫画」にならない!と
言っても差し支えないんじゃないか、と
思ってもいいようなモノです。
















まわりくどい書き方をしてしまいましたが、
漫画には、無くてはならないモノ、
漫画を読むときに、誰もが目にしている
アレのことです。







さて、本日のご紹介。
「きょうの猫村さん」では、アレの数は「2」

ここまで書けば、もう読んだことのある
皆さんはお気づきのことでしょう。









そうなんですねぇ。
この4だの7だの6だのという数は
1ページにあるコマのことだったのです。

その辺にあった漫画を手に取り、
適当に開いてみたページのコマの数が
4だったり6だったり7だったりだったわけです。

普通の漫画本なら、ページによって
コマの数は変わります。
けれど、猫村さんは常に「2」
どのページを開いても「2」です。









1ページに、2コマ。
なのに、なんという読みごたえ。

猫村ねこという名の猫が家政婦となり
大きなお屋敷に仕えるお話。

猫なのになんでも出来ます。
お掃除洗濯お手の物。
ネコムライスだって作れます。
ミョーに作法をわきまえているかと思えば
世話焼きおばちゃんの一面があったり。
















一見、馬鹿馬鹿しく賑やかな世界に見えますが、
所々に隠れているのは、強烈な叙情のパンチ。
絵も、テキトーに流して描いているかと思えば
なんという表情の豊かさ。微妙な感情の変化も、
鉛筆の先で的確に表しています。
















ーと、何が言いたいかと言うと、


「2コマなのに内容濃すぎ」

なんとなーく手が出て
それが結構面白くて
そして、80年代テイストで切ない作品。

それが猫村さん。









きょうの猫村さん

ケーブルインターネットの会員専用コンテンツで好評連載している作品を単行本化。主役は猫の家政婦「猫村ねこ」昔かわいがってくれた坊ちゃんを探すべく、犬神家に奉公することになるが・・。家庭崩壊しつつある一家を猫村さんが救う!えんぴつの線画がほのぼのとした味わいをかもし出す。






次回は5月27日更新予定!次回も是非見てくださいね!

Auther:

★えりか


ご覧の通り、絵も文もゆる〜い感じで進むこのコラムですが、皆様のお目汚しにならないよう、しこしこと精進しながらがんばっていきますので、どうかよろしくお願いいたします。

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