えりかの猫本レビュー

第18回 動物好きのバイブル「動物のお医者さん」


今日から10月ですね。月見の季節になりますね。
みなさんこんにちは。えりかのコラム18回目ですよ。
今回は「動物のお医者さん」のご紹介。
何かと犬が話題になりがちなこの漫画ですが、
猫だってツボをついた奴らがたっくさん出てくるんです。
ではえりかのコラム行きますです!









の「動物のお医者さん」。

この漫画の面白さって言うのは、まず読んでみなきゃ分かりません。
内容としては、実在する「北海道大学」がモデルの「H大学」を
舞台にした、獣医科の学生達のお話なのですが、
何と言えばいいんでしょう。あまりにもクセ者揃いの漫画なので
逆に何から紹介していけばいいのか分かんなくなっちゃいました。



















簡単に言えば、獣医学部の学生達と動物との日常を
描いているわけですが、この学生達もクセ者揃い、
そして、それを統括する教授連もクセ者揃い、
そしてそれに絡んでくる動物達もクセ者揃いという、
クセ者の三すくみ。クセ者の三乗。





そんなクセ者三乗の漫画なんて、果たして面白いのか
と思いますでしょ。それがとっても面白いんです。
この作者さんでしか描けないワールドが広がってまして、
ああなるほど、個性的というのはこんなことを言うんだなぁ、と
しみじみ思ってしまうほどの、他に類を見ない雰囲気の漫画に
なっております。









ここまで読んで、何がなんだかわからんよえりかのバカ、
と思われた方。だから最初に書いたじゃないですか。
「この漫画の面白さは、読んでみなけりゃわかりません」って。
どれだけ説明しても言葉を尽くしても、この動物のお医者さんワールドは
百聞は一見に如かず、なわけです。ジャンルは「コメディ」ということに
なるのでしょうか。劇画チックな絵と、淡々としているけれどもにぎやかな
内容のその差にまず笑えることと思います。そして「プッ」とかって
吹き出しちゃった日にはもうこの漫画のトリコ。







そして猫ですが、この漫画の猫、いいですよぉ。
何がいいって、リアルなんです。
リアルだけどもコミカルで可愛いんです。
漫画チックに描かれた猫とも、劇画チックに描かれた猫とも
どっちともちょっと違う、正確なんだけれども漫画の世界に
溶け込んでいる、というか、ここがまさにこの作者さん、
佐々木倫子さん独自の絵、というところなんです。

動きの無い絵、まるで模写したかのような正確さなんだけれど
それでいて動作や空気を表現する、というほんとに独自な手法で
漫画を書いていらっしゃいます。素晴らしい。うらやましい。
そして、正確なんだけれどもどこかおかしみのある表情や、
仕草や格好を描くのがうまいんです。
あーあーこんな顔してるわ!と思わせてくれる1コマが実に多く、
猫を飼ってる人でも飼ってない人でも、その表情の正確さや
豊かさにはついつい見入ってしまうこと受け合い。





それから、この「動物のお医者さん」。
動物が考えてることが書かれてるんです。背景に。明朝体で。
それが、いちいちツボにハマるわけです。
読んだこと無い人は今頃首を捻ってるだろうな。
読んだことある人はきっと激しく同意してるだろうな。
もうほんと、そんな漫画なんです。






まないとさっぱり分からない。読めば全ての面白さが分かる。

ストーリーも何も紹介しませんでしたが、
実際読んでいただければ、それすらいらないってことが分かります。
その独自の世界を、あらわす言葉が無いのですから。







「猫(動物)は素の状態が一番面白い」

この言葉でニヤリとしてくれる人なら
きっとこの漫画は楽しく読めると思います。














動物のお医者さん

北海道を舞台に、獣医のタマゴ達が繰り広げる笑いの大学生活!可愛くて愉快な動物達もたくさん出てくる動物&獣医漫画の決定版!動物達の可愛さは最早至宝です。





次回は10月15日更新予定!次回も是非見てくださいね!

Auther:

★えりか


ご覧の通り、絵も文もゆる〜い感じで進むこのコラムですが、皆様のお目汚しにならないよう、しこしこと精進しながらがんばっていきますので、どうかよろしくお願いいたします。

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