えりかの猫本レビュー

第35回 ネコ科の王の、真実の話「野生のエルザ」


さわやかな風が吹き渡る6月。
皆さん元気でお過ごしですか。
今回のえりかのコラムは
「野生のエルザ」映画版のご紹介。
ごゆっくりご覧下さい。










さんは、ライオンはお好きですか。

多分、猫が大好きな皆さんなので、
同じネコ科のライオンのことも
嫌いじゃないとは思います。

猫を、そのまま大きくしたような
野生の猛獣。ネコ科の王。

じゃれ合って遊ぶ姿は、そのまま
猫の遊ぶ姿に通じ、威風堂々と大地に
腰をかける姿は、猫が高い場所に陣取り、
誇らしげに空(くう)を見つめる姿に通じます。





と、言うことで、ネココラムで
ライオン映画をレビューしても
何ら不思議は無いわけです。

何ら不思議は無い。
と、言うことで話を進めますね。








ストーリーはこう。
ケニヤで狩猟監視官をしているジョージと
その良き妻ジョイ。ある日ジョージは
親を亡くした3頭の子ライオンを家に連れ帰り、
親の代わりに育ててやることを決意。
妻のジョイと共に、悪戦苦闘しながら
3匹を育てていきます。








けれど、ライオン3頭は夫婦2人の
手におえるものではありません。
やんちゃ盛りの3匹を動物園に
入れようとしますが、
どうしても、一番ちびすけな女の子、
エルザだけは手放せませんでした。








この映画、アニメにするなら簡単でしょう。
けれど、この「野生のエルザ」
全て実写なんです。生ライオンなんです。
生ライオンというか、生の子ライオン。
ナマコライオン。

このナマコライオン達がかわいいのなんの!
思わず「!」←コレをつけてしまいたく
なる程のかわいさ!








どれだけ図体がでかくても、
ほんとにネコ科なんですねぇ。
3匹で遊んだり、いたずらしている姿なんかは
子猫と変わりありません。

ジョイに甘えて、体に頭をすりつけたり、
遊んでほしくておなかをごろんと
出しているところなんかは、大きいが故の
可愛さがあり、まるで、たった今苦虫を噛み潰した!と
言うような顔したおじいちゃんが、色とりどりの
パフェを食べているようなギャップのある可愛さです。
















百獣の王と言われているライオン。
そのライオンが人間に頭をすりつけ、
抱きしめるように飛びつき、
いたずらをして遊びに誘う姿。
どうです。見てみたくありませんか。








あ。
それからですね。

猫好きな皆さんに、ぜひ見て欲しいものがあります。
それはですね。3匹のナマコライオン達の、手。

手というか、前足。
猫が大好きな皆さんは、きっと肉球も
大好きなことでしょう。
あのぱふぱふとした感触と、
むにむにしたつまみ心地。
いつまでもぷよぷよと触っていたい、
極上の癒しアイテム。

それのビッグバージョンが
ナマコライオン達の前足なんですねー。

猫好きさんなら、一目で気に入ること受け合い。
「でっかいおてて!」と笑顔になること受け合い。
ぜひご覧下さい。










「野生のエルザ」は、実話です。
野生と人間は、お互いに相容れないけれど
交差することはできる。
その限界を示してくれる物語です。

物語の後半、夫婦はエルザを野生に
戻そうとします。エルザをサバンナに置いていき、
一週間経ったら様子を見に迎えに行く。
一週間後、エルザは痩せてガリガリな姿で
夫婦の前に現れました。
その時の実際の写真も映画の中にあります。








間と野生の友情とは、とても優しく、

身勝手で、残酷なものです。
エルザの痩せこけた姿から、
人間と野生の在り方の何たるかを、
あなたはきっと感じ取れることでしょう。

子ライオン達を愛でる映画とするか。
人間と野生を考える映画とするか。

猫好き的には、あの前足だけで胸いっぱい。












野生のエルザ

ケニアの狩猟監察官ジョージ・アダムソンとその妻ジョイは、射殺された人食いライオンの子を引き取り、エルザと名付けて育てるが、やがて夫妻はケニアを離れることになり、人間に慣れ切ったエルザを野生に戻そうと腐心する……。





次回は6月24日更新予定!次回も是非見てくださいね!

Auther:

★えりか


ご覧の通り、絵も文もゆる〜い感じで進むこのコラムですが、皆様のお目汚しにならないよう、しこしこと精進しながらがんばっていきますので、どうかよろしくお願いいたします。

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