第78回 アツい猫漫画「猫×俺 愛の日記」
こんにちは。えりかです。
梅雨寒かと思えばいきなり暑くなったり。
最近、変なお天気ですよねぇ。
今回のえりかのコラムは
「猫×俺 愛の日記」のご紹介。
ごゆっくりご覧ください。
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皆さん猫は好きですね?
大好きですね?
嫌いですとは言わせませんよ。
大体にしてこのコラムを読んでいると
いうことは、猫好きの本好きなのです。
あなたは気が付いていないかも
しれませんがそういうことなのです。
いえ、私は違いますという方。
私は猫も本も嫌いですが
このコラムを読んでいますという方。
あなたは私・えりかが大好きと
いうことになりますね。
あなたは気が付いていないかも
しれませんがそういうことなのです。
大変ありがとうございます。
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と、戯言はここまで。
あなたは猫好きです。
猫好きじゃない方も、とりあえず
猫が好きだということに
しちゃってください。
いいですね。
あなたは猫が大好きなんです。
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あなたは猫が大好きなので、
ペットとして猫を飼っています。
そこで、誰かに「飼い猫、可愛い?」と
質問をされたとします。
さて、あなたは何と答えるでしょうか。
まあ、普通は「うん、可愛いよ」と
答えるでしょうね。
しかーし、人間はそう画一的な
生き物ではありません。
その「うん、可愛いよ」を
伝えるのには、一体幾通りの伝え方が
あるのでしょうか。
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ある人は、相手が引くくらい
「猫ちゃんスキ!スキよ!」と
言いまくり、またある人は
「猫?まあ嫌いじゃないけどねぇ」
とクールに言い放ち、、またある人は
「いや!好きじゃないんだけど!
なんか住み着かれちゃって!
しょうがなく!ほんとに!」と
照れ隠しをし、「猫が好き」という
気持ちを人に伝えるのには
いろいろな言い方があるわけです。
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今回この本「猫×俺 愛の日記」を
紹介するにあたり、皆さんにまず
伝えておきたいのは、まずそこんとこ。
「その人なりの愛情表現の仕方がある」と
いうことを、まず皆さんに伝えておきたい。
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題名を見て下さい。
「猫×俺 愛の日記」
「愛」の「日記」ですからね。
「ゆるゆる猫漫画」だとか
「ほんわか猫日記」だとか
猫となると「ゆるい」とか
「ふんわり」だとかそういうことを
アピールしたがるメディアが多い中、
堂々としたこの直球勝負。
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スポーツ漫画のような汗臭さを
感じるこの題名に偽り無し。
猫との日常を描いた
エッセイ漫画なのですが、
内容がこれまたアツい。
男子一人暮らしで猫2匹。
この男子の愛がまた暑苦しい。
直接的で暑苦しい。
愛情表現に底が無い。
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何と例えればいいのでしょうか。
んーとですね。例えばですね。
少女漫画の王道パターンがありますね。
主人公の女子が好きな男子に
アタックをし続け、でもけんもほろろに
扱われ。
そういうパターンに必ず出てくる、
主人公の女子を好きになっちゃう
オモシロ男子がいますね。
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主人公の女子につれなくされても
ずーっとあきらめない。
あきらめないで奇抜な方法で
アピールをしてくる。
健気で情熱的で暑苦しい、
ちょっとずれた感じの一途な男子。
そんな男子がこの
「猫×俺 愛の日記」の
著者なわけです。
近年稀に見るアツい猫漫画。
猫も愛おしいけれど、
猫好き男子もまた愛おしい。
暑苦しいのですがなぜか微笑ましい、
直球勝負な猫漫画です。
ぜひご一読を。
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猫×俺愛の日記
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