えりかの猫本レビュー

第29回 日本の定番「11ぴきのねこ」シリーズ


こんにちは。3月も半ばになりまして、
そろそろ春本番がやってきますねぇ。
桜もそろそろでしょうか。
春は本当に心がわきたつ季節ですね。
浮き足までも立っちゃいます。
さて、そんな季節のえりかのコラム。
今回は「11ぴきのねこ」シリーズ。
シリーズ通してレビューしちゃいます。
それでは、ごゆっくりどうぞ。



















11ぴきのねこ
11ぴきのねこかるた
11ぴきのねことぶた
11ぴきのねこふくろのなか
11ぴきのねことあほうどり
11ぴきのねことへんなねこ
11ぴきのねこどろんこ




て、見落としは無いかな。うん。無いな。

この11ぴきのねこシリーズ、みなさんもこの中の
どれかひとつは見かけたことがあるでしょう。

有名なんですよね、このシリーズ。
親子二代でこの本のお世話になっている
家族もいると思います。絵本の定番中の定番です。

かく言う私も、この絵本で育ったクチです。
このシリーズが大好きなクチです。













10匹のねこと、1匹のとらねこたいしょう。
あわせて11ぴきのねこ達の物語です。

11ぴきで、大きな魚を捕まえたり、
コロッケを作ったりハイキングに行ったり。
子供達が興味を持ちそうな題材が描かれています。













この絵本ですねぇ。
いわゆる「つっこみどころ」が多いんです。
子供がつっこみやすい「つっこみどころ」が盛りだくさん。

「とるな」と注意書きされている花をとってしまったり
「はいるな」と書かれている袋に入ってしまったり。
大きな魚を捕まえる時だって、そんなんじゃ逆に
食べられてしまうじゃないか!というような
「つっこみどころ」がたくさんあるんです。











そういうところが子供達の心を掴んで
離さないんでしょうね。
つっこみどころがあるからこそ、
お話の中に引き込まれ、いつのまにか
夢中になっている、という図式が出来上がるわけです。

11ぴきでやいのやいのと何かをしている図は
とても楽しそう。世間でよく言われる3バカならぬ、
11バカとでも言いましょうか。愛すべきおばか達、
という言葉がぴったりな、憎めない11ぴきです。









そんな楽しいお話が、作者の馬場のぼるさんの
独特なタッチの絵で語られています。
主に寒色系の色で描かれている絵が多いのですが、
ふんわりと柔らかく、独特の世界を持った絵です。

その絵一枚を見ただけで、前後のストーリーの繋がりが
自然に浮かんでくる様な、平面な紙面の上に描かれた
絵なのに、箱庭的な世界を持っている絵というか。
とにかく、「物語を持った絵」なんです。














その絵の持つ「物語」に触れると、
なぜか心が落ちつくのを感じます。

前述した通り、馬場さんの絵は
寒色系の色がメインのものが多いのですが、
心を沈静化させるのには、その寒色系の色が
とても効果的なわけです。











供達にとっては、楽しくてつい引き込まれる絵本。

大人にとっては、癒される絵本。

ロングセラーになるのも、納得の絵本です。
この、一冊で2度おいしいお得な絵本、
なんと言っても猫が11ぴきも出てきます。
買いですよ、買い。









11ぴきのねこ

いつもおなかがぺこぺこの、11ぴきののらねこがいました。ある日、ひげの長いじいさんねこがやってきて、山のずっと向こうの湖に怪物みたいに大きな魚が住んでいる、勇気があるなら行ってごらん、と言いました。どんな大きな怪物だって、みんなで力を合わせれば・・・11ぴきのねこは、湖をめざしてでかけました。






次回は4月1日更新予定!次回も是非見てくださいね!

Auther:

★えりか


ご覧の通り、絵も文もゆる〜い感じで進むこのコラムですが、皆様のお目汚しにならないよう、しこしこと精進しながらがんばっていきますので、どうかよろしくお願いいたします。

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