第83回 (`・ω・´) 「動物ω(オメガ)図鑑」
こんにちはー。
9月です。秋です。
食欲の秋、スポーツの秋、
そして読書の秋です。
秋の夜長にこそ猫本を。
今回は、そんな秋の夜長に
ぴったりな写真集、
「動物ω(オメガ)図鑑」の
ご紹介。ごゆっくりご覧ください。
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ああ、今回私はこれを
書き進めるのが怖い。
文字を打ち込む指が震える。
心臓はドキドキ、冷や汗タラタラ、
顔色は真っ青かもしれぬ。
それでも私は前に進まなければならぬ。
進まなければ光は見えぬ。
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なぜ私がこのように
苦難の道を辿っているのか。
それについては、とんでもなく
深い理由があるのです。
これを読んでいる貴女を
裏切ってしまうかもしれない。
または、これを読んでいる
貴方を怒らせてしまうかもしれない。
どちらにしろ、このコラムを
読んでくださっている方々の期待を
酷く裏切ってしまうことは事実。
ああなんて私は罪深い。
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しかし、罪深かろうと
何だろうと、始めてしまった
ものは終わらせなければならぬ。
なぜ私が、このように苦悩憔悴しきり、
己の罪深さを嘆きながらも
このコラムを書いているか。
その理由は、今回紹介するこの本、
「動物ω(オメガ)図鑑」に
あるのです。
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このコラムはネココラム。
猫に関するメディアを
レビューするコラムです。
今まで、何十冊の猫本を
レビューしてまいりました。
その中で、一冊たりとも
猫が主役の本ではないもの、
つまり猫本ではないものは
ありませんでした。
しかし、その輝かしい歴史も
今回のこのコラムで
崩壊してしまうのです。
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この「動物ω(オメガ)図鑑」は、
猫が主役の本、つまり猫本では
ありえないのです。
しかしここまで書いてしまった
からには、もう後戻りはできません。
なぜ今回この本を選んだか、
なぜ私が罪深さにおののきながらも
この本をレビューしているか。
その理由を、これからたっぷりと
お話させていただきます。
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猫のどの部分が好きですか、と
聞くとすれば、大抵の方が
「肉球!」と元気良く答えると
思いますが、まあ、肉球ってのは
万人に好まれる、まあ、言わば
ビフテキの様な存在でございます。
しかし、猫のカラダには
肉球に勝るとも劣らない、
根強い人気を博している部分が
あるのをご存知でしょうか。
ウラ肉球的存在、と
言えばいいのでしょうか。
バカ売れしたシングルCDの
カップリング曲が
これまた良い曲だった、
みたいないぶし銀の輝き。
みんな心の中では大好きだけど、
なぜか肉球のように大きな声で
言わないところ。
そういう存在。
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それこそが、ω(オメガ)
ωですよオメガ。
オメガとはω。
ω、この形状を見て、
けしからんと思った方。
けしからん方面のωでは
ありませんのでご安心を。
全年齢対応の写真集ですのでね。
そこんとこは大丈夫です。
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動物の口元のあのたふたふ。
まふまふ、と言った方が
良いでしょうか。
ともかく、あの愛らしい部分。
口吻(こうふん)というらしいですが、
思わず口吻で興奮とか
言ってしまいそうな
たまらない愛らしさ。
その口吻を「ω」とし、
ωが大好きでたまらない方が
作ったこの「動物ω(オメガ)図鑑」
いろんな動物のωが載ってます。
ω好きにはたまらんです。
小さいとこではモルモット、
うさぎ、リス、はりねずみ。
おっきいとこではゾウ、カバ、
あざらし、パンダ、アルカパ。
そして、我らが猫。
猫科の王、ライオン、
ホワイトタイガー。
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ほんとーに悩みました。
だって猫本じゃないんですもん。
けど、我慢ならなかったんですねぇ。
でもまあ、猫好きの方で、
口吻大嫌いって方は
まずいないだろうという独断で
突っ走っちゃいました。
そこまでさせる実力、
この写真集にはありますよ。
ωの破壊力に心から
やられちゃいました。
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愛らしいうえにユーモラス。
そして何と言っても、思わず
触りたくなるまふまふ感。
そういったものが
前面に出ております。
猫好きならかなりの確立で
気に入ってもらえると思います。
どうぞ、あの部分を
堪能してくださいな。
たくさんのωに出会える
素晴らしい写真集です。
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動物オメガ図鑑
「動物大好きってあなたに質問。動物のどこがカワイイですか? 肉球? 目? 耳? ノーノー。いちばんカワイイのは、クチとその周辺です。この重大な事実を発見した私は、クチとその周辺を『ω(オメガ)』と命名しました。そして日本中の動物園・水族館を巡り歩き、魅力的な動物ω写真の数々を収集し、中でも最高に可愛らしいω写真を厳選して本書に収録いたしました。ωの素晴らしさを、心ゆくまでご堪能ください。」。