第58回 猫川柳+猫写真=「猫川柳」
なんだか安定しない天気が続いてますねぇ。
そのせいか、私は少し体調を崩しております。
皆様もご自愛くださいね。今回のえりかのコラムは
「猫川柳」のご紹介。ごゆっくりご覧下さい。
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川柳とは一体どういうものか、
詳しいことを知っておられますでしょうか。
そこでちょっと目の前の賢い箱で調べてみました。
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川柳とは。
五・七・五の音を持つ日本語の詩の一つ。
口語が主体であり、季語や切れの制限もない。
字余りや句跨りの破調、自由律も見られる。
同じ音数律を持つ俳句とともに、
俳諧すなわち俳諧連歌を源とする。
付け句からあらかじめ用意された
七七を省略し、五七五として独立した。
(wikiより)
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何が何だか分かんない人が圧倒だと思います。
事実、調べておいて何なのですが、私自身も
さっぱり分かりません。
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けどまあ、五・七・五の音であれば川柳、
ということでいいのかな。
でも同じ五・七・五で俳句というものもあるぞ。
そっちとの違いって何なのかな。
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またまた目の前の賢い箱でざっと調べてみたら、
●俳句
・主に自然を対象に「詠む」
・季語、切れ字が必要
・文語表現
●川柳
・人の世のことを「吐く」、「ものす」
・季語にも切れ字にもこだわらない
・口語表現
・・・ということみたいです。
もっと詳しく知りたい方は、
是非調べてみてくださいね。
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こうして見てみるに、俳句より川柳の方が
気楽に作れる、というイメージができますよね。
五・七・五の音であれば、季語だの切れ字だのは
気にしなくてもいいし、人の世のこと、すなわち
私達の身の回りのことを五・七・五にまとめればいい。
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じゃあ、ちょっと川柳でも作ってみようかな。
身の回り身の回り、っと。
身の回りを見渡せば、おや窓辺に猫がいる。
そしてなんだか間抜けなことをしているぞ。
じゃ、早速川柳に仕立ててみようかな。
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ってな感じでできたのがこの本「猫川柳」
この本、全てカラー。
今自分で書いててびっくりしちゃったのですが、
オールカラーなんです。ほんとに。
オールカラーということはどういうことか。
全てのページに猫がカラーで載ってるわけです。
1ページに、平均大体3匹の猫がカラーで。
ネコ写好きならたまらんです。
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そして、またその写真が良い。
すんごい身近な感じの写真で、やたらと庶民的。
こういうの個人的に大好きです。
写真集の写真の様に、キレイだけれど
どこか近寄りがたいような雰囲気まるで無し。
「猫を飼ってる親戚の家に行き、
そこの猫がなんだか面白そうなことをしていたので
つい携帯のカメラで撮っちゃった」
みたいな写真がいっぱい載ってます。
携帯のカメラってとこがミソです。
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そんな写真に添えられているのが猫川柳。
この川柳もですね、ものすごい庶民的。
格式高くて近寄りがたいところまるで無し。
ご飯のおかずで言えば、生卵とか味付け海苔とか
なめ茸とかふりかけとか、いつもその辺にあって
お腹すいたなーと思った時にすぐ食べられる。
けど、そんなに身近にあってすぐに食べられる
わりにはご飯が進む。進みまくる。
そんな感じの、あったかくておいしくて
庶民の味的な川柳がいっぱい。
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言っときますけど、高級感は無いです。
なんとなくつんとすましていそうだとか、
なんとなく粋を気取っていそうだとか、
川柳というとそういうとこがちょっと
感じられますが、この本にはそんなの
一切感じられません。
ひたすら庶民的。
ひたすら家庭的。
ひたすら牧歌的。
だから、写真は純粋に可愛いと思えるし、
その内容だって頷けるものが多いです。
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場所は畳の上。頭の下には座布団二つ折りの枕。
んで、お行儀悪ですが手元には番茶とおせんべ。
格好は本気の部屋着。どこも締め付けない
ゆるゆるな部屋着。そうだなぁ、季節は初夏。
これからの季節かなぁ。
んで、傍らには猫がだーっと伸びてれば尚良し。
そんな感じでだらだら眺めると、
とっても癒されるゆるーい一冊。
個人的に、このゆるさ嫌いじゃないです。
いろいろ疲れて、溶けたくなったら
ぜひこの本を。おすすめです。
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猫川柳
五・七・五で読むネコゴコロ!写真と川柳が合体したちょっと変わった猫写真集。猫、そして飼い主の心理を川柳とそれに合った写真を組み合わせて表現した大人気シリーズの最新刊。抱腹絶倒、そしてホロリと泣かせる川柳による”本物の愛”がギュッとつまっています。 待望のフルカラー化で、爆笑度、癒し度、大泣き度、それぞれ200%増量!
次回は5月11日更新予定!次回も是非見てくださいね!